JO1、ステージへの情熱とファンへの愛情がつまった2時間半! 有観客ライブ『2021 JO1 LIVE “OPEN THE DOOR”』の最終公演を徹底レポート・・ メンバー同士の信頼がうかがえる胸アツなパフォーマンスに注目【第2弾】

JO1 EVENTS
JO1

JO1がさらに成長した実力でファンを圧倒した。

11月21日、JO1はデビュー後初の有観客ライブ『2021 JO1 LIVE “OPEN THE DOOR”』の最終公演を実施。【第1弾】のレポートに続き、今回は「Never Ending Story」以降の楽曲パフォーマンスについてレポートしていきたい。

▼セットリスト

01. Born To Be Wild
02. OH-EH-OH
03. GO
04. Safety Zone
05. Design
06. Speed of Light
07. Never Ending Story
08. MONSTER
09. Freedom
10. Dreaming Night
11. Blooming Again
12. ICARUS
13. Shine A Light
14. Run & GO
15. ツカメ~It’s Coming~
16. 僕らの季節
▽アンコール
17. Prologue
18. REAL

Never Ending Story

「Never Ending Story」は12月15日発売の5THシングル『WANDERING』の収録曲。これまで歩んできた道のりで別れを告げた仲間への想いを描いた作品となっており、メンバーたちの感性豊かな歌声を楽しむことができるバラード調の楽曲だ。

印象的だったのは序盤の與那城奨と川西拓実の掛け合い。2人の優しい声が重なるように続くこの場面は非常に美しく、切実な感情が読み取れる一方で儚さを感じる繊細なボーカルだった。

大平祥生の低音はこの曲に緊張感を持たせる良いアクセントになっていた。甘美な歌声の間に彼のダークな低音が響くことによって、一気に曲の雰囲気が変わる。サビ部分とのコントラストが生まれたことで、より曲の世界観に引き込まれた。

この楽曲では、メンバーたちが曲に対する感情を全面に出しながら歌っていたように思う。とくに目を引いたのが川西拓実川尻蓮の2人。川西はどこか幸せそうな表情でこの曲のもつ“希望”のメッセージにフォーカスを当てていたように感じた。一方、川尻は切実な表情と歌声でこの曲の“別れへの悲しみ”を表現していた。

そして河野純喜のサビ部分のボーカルには本当に鳥肌が立った。圧倒的な声量と安定感を持っている河野だが、彼の魅力はそれだけではない。河野は感情をこめて歌うのが非常に上手いボーカリストなのだ。切なげに声色で歌う彼の姿は会場にいたファンを一気に魅了した。とくに印象的だったのは終盤のサビ部分とそのあとのアドリブ部分。すべての音を丁寧に力強く歌う彼の歌声に、筆者はここでも感嘆のため息をもらしてしまった。

河野に負けず劣らず與那城のぬくもり感じる歌声も大活躍していた。もしかすると、彼のボーカルはこの歌と最も相性の合うボーカルだといえるかもしれない。與那城の歌声が聞こえるたび、筆者はこの歌と彼の歌声のみごとな調和に心を奪われた。圧倒的な声量とスムーズな高音は聞いていてとても心地よかった。

MONSTAR

ファンから根強い人気を誇る「MONSTAR」では、白岩瑠姫の表現力に驚かされた。彼は常に予想以上のパフォーマンスで観客を楽しませてくれる。この楽曲では手を添える動作と、それに合わせた色気を帯びた視線が印象的だった。彼は本当に、一瞬で人の心を奪うのが上手い。ひとつひとつのアクションのインパクトが強いため、曲中で強い存在感を放っている。

木全翔也のサビ前のパートはこの楽曲の醍醐味と言えるだろう。木全は公演を行う際、“ライブであること”を最大限に生かそうとしているメンバーだと思う。毎ステージを全力でパフォーマンスすることで、そこでしか見られない一回限りのスペシャルステージを作り上げようとしているのだろう。うなり声に近い迫力満点の声を聞いて、彼のステージ対する情熱とファンを楽しませたいという強い思いが伝わってきた。

川尻蓮から河野純喜へのバトンタッチもみごとだった。川尻の高音はかなり安定感があり、突き抜けるようなハリのある歌声だ。そこから河野純喜の力強いボーカルが続くその一連の流れはまさに神ワザ。河野のボーカル力についてはここまで何度も言及してきたが、彼が思いっきり歌えるのは安定した実力を持つ川尻がそばにいるからではないだろうか。

Freedom

豆原一成の気迫の強さには毎回圧倒されてしまう。彼は公演が始まったときからずっと目をギラギラさせてパフォーマンスしていた。ファンに自分の全力を見せたいというまっすぐな思いと、アーティストとしてパフォーマンスすることの幸せをかみしめているようなその表情は、何度見てもカッコいい。ボーカルもさらに安定し、声量もぐんと増えた豆原。サビでは彼の強い思いが伝わってくる迫力のあるボーカルを披露した。

與那城河野のたたみかけるようなボーカルも最高だった。與那城が大きな声量で曲を盛り上げた後、その勢いを加速させるようにさらに大きな声で続く河野のボーカル。メインボーカルたちの実力と息がピッタリ合ったパフォーマンスによって一気に曲に引き込まれた。

Dreaming Night

「Dreaming Night」ではメンバーたちの素の感情が観られた。明るい曲調ということもあり、先ほどまでのカリスマとは違う愛らしい表情を見せた彼ら。ファンの前でパフォーマンス出来ることの幸せを全身で感じながら、うれしそうな笑顔を見せるその姿を見ると、ここまでの1年半がいかに苦しかったのか、彼らがどれだけJAMに会いたかったのかが痛いほど伝わってきた。

©LAPONE ENTERTAINMENT

©LAPONE ENTERTAINMENT

Blooming Again

「Blooming Again」はメンバーたちのボーカル力が映えた楽曲だ。ステージに一列で並び、歌詞をかみしめるように歌った彼ら。メンバー同士が見つめ合いながら歌うシーンでは、お互いを信頼しながら、心から音楽を楽しんでいる様子がうかがえた。

この楽曲は前半をセンターステージで、後半をメインステージで歌ったのだが、その際、花道を通るときに白岩が丁寧にファンサービスをしていたのが目に留まった。どんなときもファンへの感謝を伝え続けてきた白岩。彼のファンへの愛情がここでも確認できた。

曲の最後には佐藤景瑚「JAM、大好きだよ」と一言。彼もまたファンへのサービス精神が旺盛なメンバーだ。公演中、何度もファンへ愛の言葉を伝えていた彼だが、曲の最後にポツリと放った「大好きだよ」という言葉は、まるで心の声がふと漏れてしまったかのような、純粋で素直な愛情が感じられた。

ICARUS

「Blooming Again」からガラッと雰囲気が変わり、続いては「ICARUS」。メンバーたちは再びカリスマあふれる洗練されたダンス・表情を見せ、優れた表現力を披露した。

ダンスパフォーマンス面を見てみると、鶴房汐恩の実力がかなりアップしたように感じた。高い身長を生かしたダイナミックな動きはそのままに、動きにさらにキレが増したように思う。手足が長い分、ひとつひとつの動作に相当なパワーが必要かと思われるが、筋力をつけたのか動きによりメリハリがついていた。

「ICARUS」は12番目の楽曲ということもあり、体力的にかなりつらいタイミングだったのではないかと思う。そんな中、川西拓実は変わらぬ勢いでパフォーマンスを続けていた。彼はランダムに盛り上がるというよりかは、公演を通して一定した安定的なパフォーマンスを続けるタイプなのだろう。全力でパフォーマンスしながらも最後まで勢いをキープしていた。どのメンバーも最後まで全力を出し切っていたが、その中でも川西はとくに安定したパフォーマンスを見せていたように思う。これが可能なのはきっと、相当な練習を重ね、体力をつけたからだろう。

以上、【第2弾】では「Never Ending Story」から「ICARUS」までのパフォーマンスについてレポートした。「Shine A Light」から最後については次回【第3弾】にてレポートを続けたいと思う。

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