今年ブレイク必至の大型新人グループJO1が初のファンミーティングを終えた。
JO1は「PRODUCE 101 JAPAN」というオーディション番組で視聴者投票によって選抜された11人のメンバーからなる新人アイドルグループ。3月4日には、シングル「PROTOSTAR」でデビュー予定だ。
現在、YouTubeではタイトル曲「無限大(INFINITY)」のMVが公開されている。
JO1 l『無限大(INFINITY)』MV
1月31、2月1日にはパシフィコ横浜で、2月18日、19日、20日にはオリックス劇場にてJO1初のファンミーティングが行われた。デビュー前にもかかわらず、ファンミーティングのチケットは完売。その人気を証明した。
【第1弾】【第2弾】では、アンコール前までの様子をお伝えした。今回はアンコールからエンディングにかけてのレポート、さらに筆者が受けた各メンバーの印象や細かな出来事についてレポートしていきたい。
それではまず、アンコールの様子からレポートしていきたい。
アンコールは「PROTOSTAR」の収録曲「Running」からスタート。この楽曲は、アニメーションビデオがYouTubeで公開されている。
JO1|『Running』Animation Video
美しいメロディーとメンバーたちの優しい歌声が聞けるこの楽曲は、バラード寄りの穏やかさがあるが、ダンスと合わせてパフォーマンスされた。この曲で筆者が特に印象に残っているのは、河野が歌うシーン。河野だけが観客の方を向き、他のメンバーは後ろを向きながら手を伸ばす振付がされているこのパートはなぜか切ない気持ちになってしまう。
これはきっと「Running」の切実で感動的な歌詞が、「PRODUCE 101 JAPAN」での彼らを彷彿とさせるからだろう。「PRODUCE 101 JAPAN」は101人の練習生の中から11人を選出する番組。したがって他の90人は脱落となる。そしてこの脱落した練習生たちの中には、JO1の11人と深い親交のあるメンバーたちもいる。共に辛い練習を耐えた仲間(勿論ライバルではあるが)との別れは彼らにとって大きな悲しみとなって残ったことだろう。
「PRODUCE 101 JAPAN」で、彼らは喜びと同じくらい辛さを感じたはずだ。そして苦悩の中にあった彼らを支えたのが、彼らのファン。「Running」は「PRODUCE 101 JAPAN」を通して築かれた彼らとファンの絆を感じさせる。曲中、川西拓実が他のメンバーから離れ、ひとりになる場面がある。川西は「ごめんね」と言う歌詞と共に切なげな表情をみせるのだが、ここがもう本当に辛い。心が締め付けられるような、悲しい気持ちになる。しかしその後、金城碧海が川西の肩に手を置き他のメンバーのもとへと連れていく振付がある。このシーンは、彼ら同士の絆やファンと彼らの絆が表されているようで、涙なしには見られなかった。
それ以外にも、この楽曲では切実な思いが感じられる歌詞、振付が多かった。「PRODUCE 101 JAPAN」から彼らを応援しているファンにはぜひ一度見ていただきたい(今後何らかの形で「Running」のパフォーマンスが公開されることを願っている)。
「Running」のあとは、「ツカメ~It’s Coming~」が披露された。この曲は彼らが「PRODUCE 101 JAPAN」で最初にパフォーマンスした楽曲だ。彼らの原点ともいえるこの曲で今回のファンミーティングは幕を閉じた。
【初公開】 PRODUCE 101 JAPAN 『ツカメ~It’s Coming~』 パフォーマンス映像
ファンミーティングではJO1バージョンということで、11人が歌った「ツカメ~It’s Coming~」が披露された。同じ「ツカメ~It’s Coming~」でありながらも、聞こえてくる声の違いや、番組開始時に比べて洗練されたダンスパフォーマンスが見られ、JO1結成までの彼らの軌跡と、これからの未来をつなぐ曲のように感じられた。
最後の曲が終わるとメンバーはファンに向かってあいさつ。サイドステージまで移動し、会場全体のファンに感謝の気持ちを伝えた。
筆者が危うく記憶を失いかけたのはこのタイミングだ。【第1弾】でも書いたが、今回、筆者は神席を当てていたため、ステージとの距離がかなり近かったのだ。ということでここからは、興奮で危うく失いかけた記憶を頼りに、近くから見た各メンバーの印象をレポートしていきたい。
與那城奨
JO1のリーダー與那城奨。彼はファンミーティング全体を通して気配りができる縁の下の力持ちという印象を受けた。メンバーたちのトークをきゅっと引き締めるようなコメントや、サポートが所々で見られた。パフォーマンスでは美しい声がとくに記憶に残っている。温かく包み込むような声でありながら、声量は大きく、メインボーカルとして十二分に役割を果たしているように感じた。
近くで見た感想としては、とにかく美しい。そして顔が小さい。また、カメラを通して見たときには背が高く体格がしっかりしていると思っていたが、実際はもう少しシュッと引き締まっていた記憶がある(一般の人や他のメンバーよりは大きい)。美形によく見られる現象だが、カメラを通してみる姿と実際見る姿では、実際で見る方がより魅力伝わってくるタイプのイケメンだ。
ひと言メモ
「無限大(INFINITY)」の衣装がMVで使用されている衣装だったのだが、こんなの着せていいんですか?見ていいんですか?と聞きたくなるほどセクシーだった。網状の黒のインナーに胸元の開いた上着を着ていた。
川尻蓮
ダンスリーダーである川尻。パフォーマンス中の存在はピカイチだ。全ての曲において正確な動きと美しさが維持されており、ファンミーティングが行われた2時間を通して、最もバランスの良い安定したダンスを見せていたように思う。一方、トークの時間はふわふわとした可愛らしい話し方が印象的だった。ファンの間ではこのギャップが彼の大きな魅力としてあげられることが多いが、確かに、あのギャップは危ない。ふわふわニコニコしている彼の姿はパフォーマンス中のカリスマあふれる姿からは想像できない、穏やかでのんびりとしたものだった。
川尻も、與那城と同じように顔が小さい(そもそもJO1は全員顔が小さかった)。そして、思っていたよりもかなり華奢だった。カメラを通しても彼はかなりやせていてどんな服も着こなせるスタイル抜群なメンバーだという印象はあったが、想像していたよりもかなり細かった。体型管理をしているのかは分からないが、彼の舞うようなダンスはこの身軽さからきているのかもしれないと思った。
ひと言メモ
JO1では次男の川尻だが、話し方や動きからはもっと幼い印象を受けた。パフォーマンスの姿とトークの姿が違いすぎて本当に同一人物か疑いたくなるほどだった。
白岩瑠姫
白岩はコメント中に涙を流していたのが最も印象的だった。普段は明るい笑顔を見せながら、ファン思いな姿を見せることが多い白岩だけに、彼の涙には会場のファンも驚いているようだった。また、パフォーマンスで見せた力強さも印象に残っている。見た目はスマートで王子様のようだが、曲が始まると迫力のあるダンスを見せてくれた。特に「YOUNG」のサビ前のダンスでは彼の勢いのある動きが印象的だった。
白岩は顔がキラキラ輝いていた。まさにアイドル。プロアイドル。溢れ出るオーラと整った顔には本当に驚いた。デビュー前にもかかわらず、彼は芸能人として、アイドルとして既に完成された美を持っていた。顔の印象が強すぎてスタイルについてはあまり覚えていないが(申し訳ない)、とにかくザ・アイドルというようなキラキラ輝くメンバーだった。
ひと言メモ
おしゃべり好きとのことだが、「宿舎では1人1部屋で生活しているので誰にも迷惑はかけてません!」とファンに報告していた。
河野純喜
河野は終始、人懐っこそうな笑顔を見せていた。彼は観客の方を見ている時間が一番長かったように思う。1階から3階までしっかり見渡して、ファンからの声援に応えていた。ファンミーティングで彼への声援はかなり大きく、多くのファンの心を掴む魔性の男だと思った。パフォーマンスでは圧倒的な声量とどんな曲にも合う彼特有の歌声で観客を魅了。ダンスもかなり成長しており、あんなに激しく踊りながらこの声量が出るなんて…と驚いた。
河野は、こんな後輩(もしくは先輩)がいたらいいなと思うような(しかし絶対いない)、フランクさが感じられたメンバーだ。ある意味、白岩とは対照的な印象を持った。だが、決してアイドルらしくないという意味ではない。彼はとにかくファンとの距離が近い。物理的な距離と言うよりかは心の距離とでも言おうか。誰に対しても笑顔を見せ、警戒心を一切感じさせない。ファンに対して常にウェルカムモードで、声援を受けたりうちわやスローガンを見ては幸せそうな表情を浮かべていた。筆者の体感としては、公演後あちこちから「純喜がヤバイ純喜がヤバイ」という声が聞こえてきたため、あの2時間で河野のファンは急増したのではないかと思う。
ひと言メモ
「YOUNG」の衣装がセクシーだった。胸元のボタンを3つくらい外していたと思う。
佐藤景瑚
佐藤は、トーク中の明るい姿が印象的だった。洗練されたビジュアルからは想像できないような、ユニークな動きや変わった発言が所々で見られた佐藤。予測不能な言動でありながら、ファンや周りに気を使ったセンスある姿を見せていた。パフォーマンス中では、圧倒的な華でファンを魅了。長い手足を余すことなく綺麗に踊りこなしていた。
佐藤も顔の印象が強く残っている。スタイルの良さは言わずもがな、彼は顔がとても美しい。特に目が綺麗だった。透き通るような光が集まったキラキラした瞳をしていたように思う。彼は良い意味でカメラを通した姿と実物が似ていたように思う。「良い意味で」というのは、ジャケット写真や各雑誌媒体などで見せている美しさがそのまま実物でも見られるからだ。公開されている写真はおそらく何枚も撮った写真の内、最も美しいと判断された写真だろう。佐藤は、そうした選び抜かれた写真の持つ美しさを、常に身にまとっている。ちなみに、筆者が実物の佐藤に似ていると思う写真はこの2枚の写真だ(分かりづらくて申し訳ないが、この2枚を足して2で割ったような感じだった)。
ひと言メモ
河野と同じく「YOUNG」の衣装がセクシーだった。佐藤の洗練された美しさと相まってか、上品な色気が出ていた。
少し長くなってしまったので、残りのメンバーについては最終回【第4弾】でお届けしよう。
(取材・文:じゃもん)