「あなた自身の声を聞かせてください」あのK-POPアイドルもサポートを表明…LGBTの権利向上を願うアイドルの思い

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BTS(防弾少年団)

最近、多くのK-POPアイドルがLGBTの権利を公然と支持していることが話題だ。

BTS(防弾少年団)は、昨年ニューヨークで開かれた国連総会にて親善大使として演説した際、リーダーのRMは演説で「あなたが誰であろうと、あなたがどこの出身であろうと、あなたの肌の色、あなたの性自認が何であろうと、ただあなた自身のことを話してください」と若者に言った。このスピーチは大きな注目を集め、演説を聞いたユーザーは「小さいことのように見えますが、国連ではジェンダー・アイデンティティという言葉があることを認め、彼は人々を認めています」「正直に言って、私はトランスジェンダーの婚約者を持っていて、RMの言葉は私を幸せな気持ちにしてくれました」とコメントを寄せた。

「一見小さいように見えても、こうしたアクションはとても大切です」と「Seoul Queer Culture Festival」の団体は言う。「文化的指導者からの支援は私たちにとってとても大切です。LGBTの権利を向上させるために私たちがしていることは、すべて文化に関係しています」

毎年開催されるLGBTの権利向上のためのフェスティバルでは、K-POPが非常に重要な役割を果たす。6月1日に開催された今年のイベントでは、パレード中にソウルの中心部で少女時代の「Into the New World」などの代表曲が流れ、ラッパーのJerry.Kがイベント専用の曲「Parade」を演奏した。

ガールズグループ・2NE1のメンバーであるパク・ボムはLGBTコミュニティについて尋ねられた際「みんな大好き。私は、その人が有名かどうか、どんな仕事をしているか、そんなことは気にしません。すべての人が平等で、だれもが友達です」と述べた。同じく2NE1の元メンバーCLもLGBTに対し親近感をもつコンテンツをSNSで発信しており、2AMのチョン・グォンはSNSで積極的に声をあげている。ガールズグループ・4Minuteの元メンバーであるチョン・ジユンも最近、自身の新しいシングル「illusion」のMVに地元のドラッグクイーンを多数含むビデオを公開した。

また、韓国で異例のアイドルとされているHollandがいる。彼が異例だと言われているのは、韓国アイドルで初めて自分が同性愛者だと公表したからだ。儒教の教えが根付き、キリスト教信者が多いこともあり、韓国は同性愛への風当たりが強い国だ。彼自身、同性愛を告白したことで事務所から契約を取り消されるなど、苦難の末のデビューだったと語っている。

彼にとって、K-POP業界でLGBTのサポートを拡大することは進歩と希望のしるしだ。彼はこうコメントした。「私が学生で、セクシュアリティに苦しんでいたとき、パク・ボムやBTSのような偉大なアーティストが公然とLGBTコミュニティをサポートすることは考えられませんでした。これも、私がデビューを決めた理由のひとつです。K-POPの世界におけるLGBTへの賛同は、人権と希望の進歩のしるしです」

また先日、人気ボーイズグループ・MONSTA Xのメンバーであるウォノとジュホンが、Vliveで配信していた際、自身は同性愛者だと名乗るファンから「同性愛者だから、両親は私をサポートしてくれません。どうしたらいいですか」というコメントをもらった。2人は質問に対し誠実に考え、「私が言えることは、あなたはその問題に正面から向き合うべきだということです。あなたの両親があなたをサポートしてくれないのなら、向き合って乗り越える必要があります。人はそれぞれみんな違います。理解を得られるまで向き合ってください」と述べ、ジュホンは「状況がどうであれ、あなたが正しいと思うことが正しいことです」とつけたした。

韓国でのLGBTに対する人々の態度は年齢層によって大きなギャップがあり、20代から30代の多くの人々が同性婚に賛成している一方、40歳以上の大多数は反対している。ポップカルチャーの発展と同様、すべての人々が堂々と自己表現することができる世の中へと変化することに、堂々と自らの意見を発するK-POPアイドルは大きな力となるかもしれない。

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