K-POPの基礎知識⑦ K-POPアイドルと交流したい! ヨントンってどうやるの? 対面サイン会に行ってみたい! ショケ、お見送り会、握手会・・・リリースイベントあれこれを紹介

音楽番組に出勤するZEROBASEONE COLUMN
音楽番組に出勤するZEROBASEONE

K-POPアイドルの魅力の1つに挙げられるのが、アイドルとファンの距離が近いこと! SNS感覚で気軽にやりとりができるWeverseや、実際にアイドルとビデオ通話で話せるヨントン、さらには、対面ファンサイン会で直接会って話せる場合も。

やってみたいけど、よくわからないしハードルが高い…先輩ファンにも聞きづらい…というK-POP初心者でも大丈夫。参加方法はアイドルや事務所によって違いますが、大まかな流れはほぼ同じ! 色々なイベントを、KPOPmonster編集部が、難易度・交流度・費用の3つの面を☆3つで表してみました。お金をかけなくてもできる交流サービスもあるので、まずは興味を持ったものにトライしてみてはいかがでしょうか?

主に韓国で行われるイベント

実際に韓国へ行かなければいけないのでハードルは高めですが、やっぱり憧れは本国で実際にアーティスト本人と会うこと! というファンも少なくないのでは? 本国では日本以上にアイドルとの距離が近いので、一度行くと病みつきになる人も。会って、話して、歌を聞いて、サインをもらって…そんなパラダイスのようなイベントをご紹介。

韓国のイベントは、参加無料のサノク(事前収録)を除いて、ほとんどが購入者の中から、購入枚数が多い人順に当選するボーダー制をとっている。そのため、費用さえかければ当選する確率が非常に高い。しかしボーダーラインが不明なため、代行サービスに依頼するのがベスト。ほとんどの参加者が代行サービスに手数料を支払っているため、当選者にボーダーの枚数を聞くのはタブーとされている。

ショーケース

難易度★☆☆ 交流度☆☆☆ 費用★★★

ショーケース(Showcase)とは、新アルバムをリリースする際のお披露目イベントのことで、「ショケ(쇼케)」と略されることが多い。新人グループはデビュー時に「デビューショケ」を開催することが多く、同じ事務所の先輩アーティストがMCなどのサポートで登場することも。デビュー済みのグループがアルバムやシングルをリリースすることは「カムバック」と言い、カムバックの時のショーケースとして「カムバショケ」が開催される。

「デビューショケ」ならデビュー日に、「カムバショケ」なら新譜リリース当日に、韓国のどこかの会場で開催されることがほとんど。この「ショーケース」は、新曲のお披露目アルバムの紹介ダンスチャレンジなど、様々な内容が披露される。ショケにはメディア向けとファン向けの2種類あり、ファン向けのショケはもちろん日本人も観覧することができる

▼TOMORROW X TOGETHERのカムバショケ

では、ショケにはどうやって参加するのか? ほとんどの場合、事務所やグループの公式X(旧Twitter)公式ファンカフェWeverseで、日時や参加方法が告知される。参加方法は、CDを購入して抽選(ボーダー制)という場合が多い。さらに韓国内のレコード店でオンライン決済する必要があるため、代行サービスを使うのが無難。当選すれば、日時や場所などを知らせてくれるので、あとは現地に向えばOK。

▼TOMORROW X TOGETHERのショケ当選者発表

ただし、日本のファンクラブではなく韓国のファンクラブに入っておく必要がある場合もあるので注意が必要。また、ファン向けのショケはオンラインで配信していることも多い。

事前収録(サノク)

難易度★★★ 交流度★☆☆ 費用★★☆

韓国の音楽番組『THE SHOW』『SHOW CHAMPION』『M COUNTDOWN』『Music Bank』『ショー!K-POPの中心』『人気歌謡』の6番組。月曜日以外は毎日、放送されており生放送が基本。日本の音楽番組「ミュージックステーション」のように観覧することも可能。日本の旅行代理店などで観覧ツアーなどもあるのでそれを利用するのがお勧め。JTBコネストなどで簡単に予約ができる。

▼ZEROBASONEの『Music Bank』出勤風景

しかし、アーティストのパフォーマンス映像は事前に収録しておくことが多い。「事前収録」は韓国語で「사전녹화(サジョンノッカ)」であり、「サノク(사녹)」と略されている。サノクの観覧は無料で入場できる上に、アーティストごとの収録となるため、競争率も低くルールさえ守れば入りやすいため、このサノクを狙って渡韓するファンも多い。サノクは推しのパフォーマンスを間近で見れるだけでなく、リハーサルなども全て見ることができる。しかも、収録前や収録後にアーティストたちが直接ファンと話してくれることも珍しくない。

▼ENHYPENの『人気歌謡』での事前収録(サノク)

サノクは番組当日の早朝~放送前に行われるため、放送日前日から韓国に入国しておくのがベスト。さらに、サノクのおしらせも1~2日前にとつぜんX(旧Twitter)で発表されることがほとんどで、すぐに申請する必要がある。この申請に失敗しても、当日に「現場集合」で入れる場合も。しかしその集合場所などは当日の早朝や夜中の発表が多いため、とにかく告知を見逃さずに行動する必要がある。

▼ENHYPENの事前収録(サノク)の集合告知

ただし、韓国のファンクラブの会員証や、公式ペンライト、身分証明書、アルバム購入証明、音源購入証明など、持ち物の指定も細かい。せっかく行ったのに、持ち物のチェックにはじかれて入れなかったという声も。もちろん音楽番組の収録に立ち会うわけなので、公式から発表される「掛け声(合いの手のようなもの)」も覚えておく必要がある。

▼NCT127の掛け声動画【公式】

ハードルが高めなサノクではあるが、無料で入れる上に1週間のうち最大6日も推しを間近で見ることができ、さらにレアなサノク限定のトレカもゲットできる。細かいルールはあるものの慣れてしまえばそれほど難しくないので(寝不足にはなるが)、初心者は先輩ファンに付いていくか、代行サービスを使って1度行ってみることをオススメする。

対面ファンサイン会

難易度★★☆ 交流度★★★ 費用★★★

K-POPファンの最も憧れといえば、対面での「ファンサイン会」だろう。「팬(ペン)사인(サイン)会」を略して「ペンサ」「対面ペンサ」と呼ばれることもある。この対面ペンサに行けば、メンバー全員と1対1で話して、アルバムにサインをもらって、運がよければ手を繋いだりと、ファンサービスもしてもらえる夢のようなイベントだ。多少のルールはあるが、スマホでの遠方からの撮影はOKな場合も多く、X(旧Twitter)でその光景を見たことがある人も多いのではないだろうか。

▼ATEEZのファンサイン会

ファンサイン会は、CD販売ショップアーティストの公式X(旧Twitter)などを通じて告知され、参加方法はCDを購入して抽選(ボーダー制)という場合が多い。当選すると、当選者にのみ会場や開始時間などの詳細が知らされる。韓国語で決済・申し込みする必要があり、ボーダーも読みづらいので、こちらも代行サービスを使うことをオススメする。

ショップのサイトで当選者が発表されることも多く、当選者には会場の場所や日時などが知らされる。事務所にもよるが、サインを書いてもらうだけでなく、手紙プレゼントを渡せたり、ポストイット(ポイ)の質問に答えてもらったり、簡単なコスプレをしてもらえる場合もあるので、事前に手紙や衣装などを準備しておこう。対面ペンサは、CDリリースの時だけでなく、シーズンズグリーティングや写真集の発売時にも募集があるので、比較的、開催回数が多い。お金はかかるが、推しと最も触れ合えるイベントなので興味があればトライして欲しい。

オンラインで行われるイベント

韓国に行くのはハードルも高すぎる…でも、推しと交流したい! という人はオンラインがオススメ。特に人気の「ヨントン」推しと1対1で話せてサインアルバムが送られてくる上に、限定のトレカももらえる。

費用面を押さえたい人は、プライベートメッセージサービスがオススメ。月額数百円程度で、LINEのように推しと1対1でコミュニケーションができる。無料でやりたい! という人は推しのX(旧Twitter)Instagram、などのSNSのフォローのほか、Weverseなどをフォローするのがオススメ。

ヨントン

難易度★★☆ 交流度★★★ 費用★★★

日本からでも推しと直接交流ができる代表格といえばヨントン! 「영통(ヨントン)」とは「영상통화(ヨンサントンファ)」の略で、韓国語で「映像通話」のこと。2020年からの新型コロナインフルエンザ流行に伴い、上記の「対面ファンサイン会」が難しくなった。そのため、スマホのビデオ通話機能を利用して、メンバーと30秒~3分程度話すことができる、いわば「オンラインサイン会」が生まれたのがその背景だ。コロナが落ち着いた現在も多くのグループが継続している。

ヨントンには、メンバーとファンが1対1で行う「個別ヨントン」と、メンバー全員とファンとが行う「団体ヨントン」がある。韓国版アルバムのヨントンはLINEカカオトークなどを利用するため、日本からでも気軽に参加できる。日本版アルバムのヨントンは専用のアプリを使用する場合が多く、事前に注意が必要だ。

▼ヨントンをするIVE ガウル

ヨントンの参加方法は、日本版と韓国版で大きな違いがある韓国のヨントンは、「対面ファンサイン会」と同時告知が多く、ファンサイン会の申込みの際に「対面」か「オンライン(ヨントン)」かを選択する。参加方法もほぼ同じで、CDを購入して抽選(ボーダー制)のため、代行サービスの利用をオススメする。

▼ヨントンをするStray Kids スンミン

日本のヨントンは、ほとんどが抽選制なので当選するかは運次第である(もちろん、たくさん購入すれば当選確率は上がるが)。ヨントンの案内は、日本のファンクラブサイトや、レコード会社のアーティストページで発表されることが多い。CDを買うとシリアルナンバーが封入されており、それを指定のサイトで登録して抽選結果を待つ仕組み。また、タワーレコードなど日本のCD販売店が行うヨントンもある。その場合はCD販売店でシリアルナンバーを配布している(オンライン購入可の場合もある)。当選者にはメールなどで案内がある。

韓国のヨントンも日本のヨントンも、当選者しか参加できないルールなので友人と一緒にヨントンをすることは不正とみなされる。特に、日本のヨントンはルールに厳しく、ペットの映り込みすら不正となる場合もあるので確実に1人になれるスペースが必要。また録画・録音は禁止されていることも多く、日本のヨントンは特に厳しい(韓国は黙認されている場合が多い)。

プライベートメッセージ

難易度★☆☆ 交流度★☆☆ 費用★☆☆

「プライベートメッセージ(프라이빗 메시지)」は、アーティストとファンが1対1でメセージのやりとりができるサービスで、略して「プメ(프메)」と呼ばれる。SNSとの大きな違いは、他の人に自分のメッセージが見られないという点だ。有料サービスではあるが、月額は数百円からとリーズナブルで、スマホさえあれば誰でも容易に開始できる。

Bubble

「Dear U Bubble」(略:Bubble)が代表的なサービスで、SMエンターテインメントの子会社DEAR Uが開発したプライベートメッセージサービス。SM所属のアーティスト以外もこのサービスを利用している。事務所ごとに使用アプリが異なっており、Bubbleを利用している代表的な事務所は下記の通り。

Dear U Bubble公式サイト:https://www.dearu.com/en/pages/business_bubble.php

・Lysn(SMエンターテインメント):カンタ、東方神起、SUPER JUNIOR、少女時代、SHINee、EXO、Red Velvet、NCT、WayV、aespa
・bubble for JYPNnation:2PM、Stray Kids、DAY6、TWICE、ITZY、NiziU、NMIXX、Xdinary Heroes、BOY STORY
・bubble for JELLYFISH:VIXX、VERIVERYなど
・bubble for RBW:ONEUS、ONEWE、PURPLE KISS、MAMAMOO+
・bubble for STARSHIP:MONSTA X、CRAVITY、IVE、宇宙少女
・bubble for CUBE:(G)I-DLE、LIGHTSUMなど
・bubble for BPM:VIVIZなど
・bubble for STARS:TO1、Billlie、H1-KEY、Kep1er、WEi、AB6IX、TEMPESTなど

他にも、俳優やスポーツ選手などがBubbleを利用している。

Weverse DM

他に代表的なツールとして、HYBENAVERが運営している「Weverse DM」がある。HYBE所属のアーティストだけでなく、日本のアーティストも利用している。

Weverse DM:https://weverse.io/
・利用アーティスト:fromis_9、KINGDOM、AKB48、CLASS:y、PENTAGONなど

Fromm

ほかに、韓国のWonderwallが運営する「Fromm」というサービスを利用しているアーティストもいる。

Fromm:https://store.frommyarti.com/en/arti/
・利用アーティスト:AB6IX、ABLE、ADYA、Apink、ATEEZ、B144、ベンベン(GOT7)、BTOB、チャウヌ(ASTRO)、CIX、Dreamcatcher、EPEX、GHOST9、INFINITE(ドンウ、ウヒョン、ソンヨル、ソンジョン)、JUST B、ジェジュン、LUN8、n.SSign、N.Flying、OH MY GIRL、OMEGA X、ONEUS、オンユ(SHINee)、ONF、P1Harmony、PRIMEKINGZ、PURPLR KISS、SF9、STAYC、SUPER JUNIOR D&E、TIOT、tripleS、xikers、YOUNG POSSE、YOUNITE、LE’Vなど

Weverse

難易度☆☆☆ 交流度☆☆☆ 費用☆☆☆

Weverse(ウィバース)とは、アーティストとファンがつながることができる公式ファンコミュニティ登録は無料で、アプリをダウンロードして使用する。個人情報を登録したら、お気に入りのアーティストを選択するとコミュニティに入れる。コミュニティ内の機能はいくつかある。

チャット形式の「Feed」機能は、ファンやアーティストが自由に投稿できる。ファン同士で投稿にコメントをすることもでき、ファンの投稿にアーティストがコメントをすることもある。アーティスト宛に投稿する時は、例えばTOMORROW X TOGETHERのヒュニンカイに向けて投稿をしたいときは「#To_Hueningkai」とハッシュタグをつければOK。

「Media」機能ではオンラインコンサートや会員限定の写真などを閲覧できる。別途費用が必要な者や、ファンクラブ会員限定のものもある。「LIVE」は通称「Wevese LIVE(略称:Wラ)」といわれ、アーティストがトークなどを生配信する。コメント機能が付いており、トーク中のアーティストがコメントを読んでくれたりリクエストに応えてくれたりする。Instagramの「インスタライブ」とほぼ同じような機能。

その他、ファンレターをWeverse上にアップすることもできる。ただし上記の「Weverse DM」はプライベートメッセージサービスなので他人からは見えないが、それ以外のWeverseでの投稿は他者からも閲覧できるので、書き込む内容には注意が必要だ。他にもインタビューニュースなどの告知もあるので、好きなアーティストがWeverseを利用している場合は登録必須だ。

SNS(X、Instagram、YouTube)

難易度☆☆☆ 交流度☆☆☆ 費用☆☆☆

SNSに力を入れているアーティストは意外と多い。Weverseとは違い、事務所の管理下ではないためアーティストが自由に交流してくれるのが魅力の1つ。EXOのベクヒョンはX(旧Twitter)でファンと交流をすることで有名で、ファンの投稿にリプを残すのはもちろん、なんと自分が身に着けていたものをファンと共同購入しようとしたことも。その他、Instagramでファンと気軽に交流をするアーティストも多く、Weverse LIVEよりも気軽にできるインスタライブも頻繁に行われる。

▼EXO ベクヒョンの公式X(旧Twitter)アカウント

また、Weverseを利用していないアーティストは、アーティストの公式YouTubeチャンネルで生配信をすることが多い。Stray Kidsのバンチャンは「チャニの部屋(찬이의 “방”)」というタイトルで定期的にYouTube配信をしている。

Stray Kids バンチャンの「チャニの部屋」

これらはSNSサービスなのでもちろん無料。普通のSNSと全く同じなので、個人情報の取扱や、なりすましに気をつけよう。

日本で行われるイベント

日本でも、推しと交流できるイベントはたくさん開かれている。コンサート開催時に参加できるイベントと、日本版のアルバムをリリースしたときに行われるイベント(リリースイベント)が、ほとんど。

購入者全員が参加できる場合と、抽選による場合があり、韓国のようなボーダー制はない。そのため抽選の場合は購入者の運次第となる。1枚だけで当選する場合もあれば、30枚買っても外れる場合もあるため、当選者に枚数を聞かないのがマナーであり、運良く教えてもらえても参考にならない。

リリースイベント

難易度★☆☆ 交流度★★★ 費用★★☆(個人による)

リリースイベント(通称リリイベ)は、日本デビュー時や日本でのアルバムを発売したときに行われるイベント。CDに当選券応募券が封入されており、シリアルナンバーで応募して、当選者のみが参加できる仕組み。当選券が封入されている場合は、現物を持ってそのままイベント会場へ行けば参加できる。

リリースイベントの内容は様々で、「ファンミーティングへの参加」「ハイタッチ会」「撮影会」「サイン会」「握手会」「お見送り会」「ヨントン」など多岐にわたる。また、参加者限定のトレカやチェキのプレゼントなど、当日の特典などがある場合も。

コンサート時のイベント

難易度★★☆(運次第) 交流度★★☆ 費用★☆☆

コンサートの終了後に「ハイタッチ会」や「お見送り会」が開催される場合もある。コンサート参加者全員の場合と、抽選の場合とがあり、抽選の場合はチケットと同時の申込みが多い。抽選の場合は、ファンクラブ先行が多く、日本のファンクラブに入っていることが条件となる。

 

 

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