BTS(防弾少年団)、新曲「Fake Love」の歌詞に差別用語!? アメリカの放送局が検閲する事態にファンは困惑・・一体何がいけないのか?

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韓国の人気ボーイズグループ、BTS(防弾少年団)の最新シングル「Fake Love」がアメリカのテレビ局やラジオ局で検閲されているという。Koreabooなどが伝えている。

BTS(防弾少年団)は、米時間5月20日に開催された「ビルボード・ミュージック・アワード2018」で新曲「Fake Love」を世界初パフォーマンス。同時に公開されたYouTubeは公開から24時間で、3600万回以上再生され、史上3番目の視聴回数を記録した。さらに全米でのアルバムセールスも好調のようで、ビルボードのアルバムチャートの次回発表分では、上位に初登場するとみられている。

そんな中、ファンには気がかりなニュースが流れた。BTSの「Fake Love」の歌詞の中で使われている、韓国語の니가(ニガ/あなたが)と내가(ネガ/わたしが)が、英語で黒人を指す蔑称である「nigger(ニガー)」のように聞こえるということで、米国内のTV、ラジオの放送局は歌詞を検閲しているというのだ。

【動画】BTS (방탄소년단) ‘FAKE LOVE’ Official MV

これに対して、ネット上ではファンが不満を漏らしている。

「普通に母国語(韓国語)で書かれた歌詞が、英語で差別語に聞こえるからといって検閲するのはおかしい」

「英語が世界で唯一の言語じゃない」

「検閲されることで、BTSが本当にNワード(差別用語)を使っていると思われてしまう」

一方、BTSのレーベル側は、この動きを受けて、すでに対応に動いているようだ。検閲に引っかからない形に編集されたバージョンの「Fake Love」を放送局に配布しているという。

オクラホマシティのラジオ音楽放送局のホスト、JJ・ライアンは、自身のツイッターに次のように投稿している。

「KJ103やアメリカのラジオ局で流される『Fake Love』は、レコードレーベルから送られた編集を加えられているものです。レーベルは、彼らの曲が有害であるとみなされる、もしくはFCC(連邦通信委員会)のルールに抵触する恐れがあるという理由で、放送局が曲をかけなくなる事態を避けようとしているのだと思います。」

(中略)

「レーベルは、リスクはとらずに編集版をつくることで、放送局やリスナーが遠慮なく楽しめるようにしたんだと思います。そうすることで「Fake Love」がヒットする可能性も広がりますから」

「一(いち)BTSファンとして、歌詞に何の問題もないことは理解しています。ただ大多数のアメリカ人は理解していません。そして彼らがいったん、批判的な意見を持つとそれを変えるのはとても難しいのです。そうなれば新曲のセールスやラジオ局での聴取率にも影響してしまうでしょう」

たしかにビジネスの観点から考えると、レーベルの対応は合理的な判断だと、言えなくはない。BTSが米国でさらに成功することを望むファンも多いだろう。

しかし、一切差別的な意図もなく、韓国人が日常的に使用する言葉が編集されないといけないという状況に不満を感じている人も少なからずいるようだ。

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