BTS（防弾少年団）Vが、わざと怪我をしてでも休みたかった過去を告白。彼が「人生でいちばん大変な時期だった」と振り返る当時のエピソードに、ファンは衝撃を受けている。
9月11日、BTSの公式YouTubeチャンネルに、シュガがホストを務めるトークバラエティ「シュチタ」の最新エピソードが公開された。今回ゲストとして登場したのは、8日に待望の1stソロアルバム『Layover』をリリースしたばかりのVだ。
Vが出演したことで、番組にはBTSのメンバー全員がゲストとして登場したことに。それぞれが持参したサイン入りのお酒が7つそろった光景に、ファンの喜びもひとしおだったことだろう。ついにリリースされたVのソロアルバムや今後の活動についてはもちろん、シュガはVと決して順風満帆ではなかったグループの軌跡についても感慨深げに語り合った。
番組の中で特に注目を集めているのが、Vが「人生でいちばん大変な時期」と振り返る、2018年についてのトークだ。「Vと聞いて思い浮かぶのは2018年のことだね」と笑うシュガに、「僕の人生でいちばん大変な時期だった」と同意したV。ファンの記憶にも鮮明に刻まれているのは、2018年に開催された音楽授賞式「MAMA」にて5冠を獲得し、受賞スピーチの場で次々と涙を流すメンバーたちの姿だ。ジンはここで「解散しようかどうか悩んだ」と衝撃の事実を告白。Vは顔をゆがめながら肩を震わせ、だれよりも号泣する様子を見せていた。
BANGTANTV / YouTube
そんな当時のことを、「あの頃はみんながおかしくなっていたような気がする」と振り返ったシュガ。Vは「これは初めてお話しする」と前置きした後、「BTSは何がそんなに大変なの？ とか、なんで大変だったの？ という理由を知らないので、それを理解できない方もいらっしゃって…」と話し、多くを語ることができない立場だったからこその苦悩を告白。当時のVはまさにバーンアウトの状態だったそうで、そんなVの様子を見て、メンバーたちも「（Vは）本当に疲れきっているんだな」と不安に思っていたそうだ。
自分自身のことを「メンバーと比べるとテンポが遅くて、考え方も少し違う」と表現するVは、そんな違いがあるからこそ、「自分だけもっとつらく感じるのかな？」と悩んでいたそう。どんなときも楽しそうで完ぺきなメンバーたちと自分を訳もなく比べ、「なんで僕はこうなのかな？」と自己嫌悪に陥っていたという。当時のVは、そうした悪循環でのバーンアウトがかなりひどかったそうだ。
BANGTANTV / YouTube
BANGTANTV / YouTube
ビルボードに出席したり、「アメリカン・ミュージック・アワード」のステージに上がったりと、表向きでは何もかも上手くいっていた2018年のBTS。しかしその裏で、メンバーたちは「成績がなんだっていうんだ」「なんで自分たちを傷つけてまで成績にこだわらないといけないのか」と現状を疑問に思い、多忙なスケジュールと比例して疲れきっていく心と身体を感じていたそう。何度も「すごく大変だった」と当時を回顧するVは、「1日でもいいから休みたいと思うくらい、1日だけ何もせずに過ごしたいと思うくらいに大変で」と話し、楽曲「FAKE LOVE」のMVを撮影した後、「明日は振付練習しかないみたいだから、休んでもいいですか？」と事務所に直談判したことを明かした。
BANGTANTV / YouTube
BANGTANTV / YouTube
BANGTANTV / YouTube
BANGTANTV / YouTube
しかしその振付練習は、目前に迫っているカムバックのための重要な練習だったため、休むことは認められなかったそう。その事実は、身も心も疲れきっていたVにとって、ずっしりと重くのしかかる現実だったよう。「ああ… 休めないんだ」とあらためて自分が置かれた状況を実感したVは、あまりにもネガティブになってしまった精神状態に「この状態では何もできない」と危機感を覚え、なんとか休むことはできないかと方法を模索。ついには「怪我をしたら休めるかも」と考えるまで追い込まれ、あろうことかわざと怪我をしてまで休みをもらおうとしたことを明かしたのだ。
BANGTANTV / YouTube
[슈취타] EP.18 SUGA with V（該当シーンは26分35秒頃～）
「わざと怪我をして休みをもらおうとした」というVの発言からは、休む暇もないスケジュールによって、当時の彼がどれほど精神的に追い込まれていたか、その極限状態が伝わってくる。華々しく思える活躍の裏で悩み苦しんでいたVのエピソードに、ファンは「そんなことがあったなんて」と胸を痛めている。
