FIFTY FIFTY、事務所との契約解除が認められず・・ さらなる危機が迫る可能性が! 最大500億ウォンの損害賠償金を請求される見込みも

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FIFTY FIFTYと所属事務所の間に勃発したグループの専属契約をめぐる法廷争いは、所属事務所が優勢となった。

28日、韓国のソウル中央地裁はガールズグループFIFTY FIFTYが所属事務所ATTRAKTとの専属契約の効力停止を求めた仮処分申請を棄却した。

FIFTY FIFTYメンバーたちは6月19日、所属事務所との信頼関係が破綻したとし、専属契約の効力停止を求める仮処分を申請した。メンバーたちは所属事務所が精算資料の提供義務やヘルスケア義務などに違反しているほか、芸能活動を行うための人的・物的資源保有及び支援能力が不足していると主張した。

これに対し所属事務所側は、これはメンバーが同意した取引構造であり、意図的な売上高の欠落はなかったと反論した。それと共に、外部勢力がメンバー強奪を試みたとも主張した。

外部勢力によるFIFTY FIFTY強奪疑惑に関してはコチラ↓

この状況を受け裁判所は今月9日、FIFTY FIFTYメンバーのセナ、アランの母親、ATTRAKT経営陣、両側代理人が参加した中で調停(勝ち負けを決めるのではなく、話し合いによりお互いが合意することで紛争の解決を図る手続)を勧告した。

しかし、FIFTY FIFTY側はこれを拒否。「所属事務所と合意する意思がない」という趣旨の意見書を出し、調停は決裂した。FIFTY FIFTY側の代理人はこの日、審問再開申請書を裁判所に提出し正式裁判を希望するという意思を明らかにしたが、裁判所はこれを受け入れず、28日、棄却を決定した。

裁判所は棄却の理由について「FIFTY FIFTYが契約解除事由を十分に釈明できず、提出された資料だけでは所属事務所との信頼関係が破綻に至ったとは考え難いと判断した」と伝えている。

この結果を受け、FIFTY FIFTYの法律代理人は29日、「FIFTY FIFTYメンバーたちと抗告(裁判に対する不服申し立ての一種)するかどうか協議中だ」と明らかにした。

仮処分の申請が棄却されたFIFTY FIFTYは、さらなる難関に直面することとなりそうだ。所属事務所ATTRAKTがFIFTY FIFTYメンバーに対し数百億ウォン(数十億円)にも及ぶ巨額の損害賠償金を請求する可能性があるからだ。

29日、韓国メディア スポーツ京郷は、ATTRAKTがFIFTY FIFTYメンバーに対し最大511億ウォンの損害賠償金額を請求できると伝えた。報道によると、損害賠償金額は「大衆文化芸術人標準専属契約書」に基づいて推論することができるという。

「大衆文化芸術人標準専属契約書」第15条2項には、所属事務所が契約内容に従った自身の義務を忠実に履行しているにもかかわらず、所属アーティストが契約期間中に契約を一方的に破棄する目的で契約書の内容に違反した場合、所属アーティストは損害賠償とは別に契約解除当時を基準に直前2年間の月平均売上高に残余期間の月数を掛けた金額を違約金として所属事務所に支払わなければならないという内容が含まれている。

FIFTY FIFTYの大ヒット曲「Cupid」は少なくとも数十億ウォンから最大数百億ウォンまでの売上を記録していると予想される。デビュー後の売上を約45億ウォンと見ると、アイドルたちの平均契約期間の7年を代入すると、所属事務所がメンバーに請求できる損害賠償金額はなんと236億ウォン。売上高を100億ウォンと見ると、最大511億ウォンまで高まる。

FIFTY FIFTY (피프티피프티) – ‘Cupid’ Official MV

危機的状況に陥ったFIFTY FIFTY。彼女たちが再び音楽界で活躍することはできるのだろうか。今後の進展に注目が集まっている。

FIFTY FIFTYとは?

FIFTY FIFTYは、2022年11月にATTRAKTからデビューした4人組ガールズグループ。設立からわずか1年半弱の中小事務所出身だが、2月にリリースした1stシングル「The Beginning: Cupid」のタイトル曲「Cupid」が世界的に大ヒット。K-POP史上最速でビルボードのメインチャート「Billboard Hot 100」にランクインしたほか、「Global Excl. U.S.(アメリカのデータを除外したグローバルチャート)」で首位を獲得、SpotifyでK-POPガールズグループ史上最高の月間リスナーを記録するなど、あのBTS(防弾少年団)やBLACKPINK、NewJeansをも凌ぐ勢いを見せてきた。「中小ドルの奇跡」とも言える快進撃に、“第2のBTS”が生まれるのではないか、という声も多く上がっていた。

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