TWICEやStray Kids、ITZY、NiziUなど、人気アーティストが多数所属するJYPエンターテインメント（以下、JYP）が、今後は従来のアルバムを制作しない方針を明かした。
【動画】2021 JYP ESG REPORT
現在のK-POPアルバムは、CDのみでなく、25～100ページほどあるのフォトブックや、ポスター、フォトカード（トレーディングカード）など、盛りだくさんの内容が特徴。これらを購入することはK-POPアイドルのファンにとって、彼らを応援する気持ちを表現できる方法の1つとして重要な要素になっている。
一方でアルバムのセールスを増やすため、推し（お気に入りのメンバー）の特典を集めるため、サイン会に参加するためなど、1人で何十枚、何百枚と購入する人もいる。
そこで余ったアルバムを韓国の非営利団体に寄付する人もいるそう。しかし、その多くの場合がアルバムの特典が取り除かれていたり、損傷していたり、引き取り手が見つからないようなものばかりで、好意のつもりが逆に困らせてしまっていることもあるそう。さらにこういったファンは寄付証明書やプレスリリースを配信することを要求してくることもあるという。
実際、こういったフィジカルアルバムの売り上げは、デジタルアルバムよりも高いセールスを記録しているため、アーティストにとっても重要な要素だ。しかし、環境汚染が深刻化している今、環境保全を重要視し、JYPはデジタルアルバムの販売を企画しているという。
the qrts are concerning bc how is album sales much more important than the current state of our environment and planet like ?? the real cause of climate change is corporate greed and i salute that jype took an eco-friendly iniative at least to address that matter https://t.co/lN8jZRx2EC
— ً (@saintjinni) August 9, 2022
今後は環境にもやさしいデジタルアルバムに置き換えていくことを視野に入れているそう。アルバム自体はデジタル化に変え、ファンの手元にはフォトカードやコンテンツ、歌詞カードを見ることができるアクセスコードなどのみが届くようにするという。8月3日に公開された「2021 JYP ESG REPORT」の中で、J.Y. Park自身も、CDに代わるものを検討中であることを明かしている。
ちなみに、K-POPアルバムのデジタル化は少しずつ進んでいる。2022年5月には、VICTONが初めて従来のフィジカルアルバムに加えて、フォトカードなどの特典のみが届くデジタルアルバムを販売。環境を配慮した販売方法がすばらしい！と称賛を浴びた。
▼特典のみが届くアルバムを発売したVICTON
[#빅톤]
VICTON 3rd Single Album
[Chronograph] Platform Album 판매 안내!
한정 판매되는 플랫폼 앨범도
앨리스 여러분의 많은 사랑 부탁드립니다💛💙🍎 iOS: https://t.co/9Pg6hKIY0O
🤖 Android: https://t.co/ztmLWl7uQl#VICTON#Chronograph pic.twitter.com/T5jWCAcLBF— VICTON(빅톤) (@VICTON1109) January 18, 2022
また最近では、BTSのJ-HOPEもフォトカードやステッカーのみが届くデジタルアルバムを発売し、その新たな動きに注目が集まっている。
▼J-HOPEのアルバムを開封するファンの映像
@cokodive Unboxing J-Hope JACK IN THE BOX Weverse Album 💙💗 #j-hope #bts #cokodive #btsarmy ♬ original sound – cokodive
一方で、フィジカルアルバムをコレクションしている一部ファンからは不満の声もあがっている。とはいえ、大量のアルバムが捨てられているのも事実で、今後は環境にやさしいアルバムと従来のフィジカルアルバムのどちらかを選択できるようにオプションを用意しながら、ファンがイベントに参加するために大量のフィジカルアルバムを購入することを防ぐ方法が見つかることを願うファンも多いようだ。
