世界を席巻するボーイズグループBTS（防弾少年団） シュガの、過去の発言が話題になっている。
BTSと言えば、グラミー賞ノミネートやビルボード1位などの数々の輝かしい記録を達成し、いまや世界で最も人気のあるボーイズグループだ。そんな彼らを支え、確固たる人気の土台となっているのが、ファンダム ARMYの存在。ARMYは10代・20代女性が中心ではあるが、老若男女さまざまな層の人々がいるのが特徴。そんなARMYを大事に思うシュガの言動が注目を浴びているのだ。
それは、2018年のファンイベントでの出来事。ファンとの交流を終えたシュガはトークタイムで、「さっき40代のイモ（韓国語で叔母さん）ファンだとおっしゃる方がいましたが、僕の叔母さんは60代ですよ。40代はヌナ（お姉さん）です。おばさんファンと言うにはまだ若すぎます」と発言。年上のファンへの深い気遣いを見せ、人々を感心させた。
こうした発言の背景には、「アイドルのファンたちはおバカな10代の女の子たちだ」という、世間からの蔑視的な固定概念がある。特に韓国では、少し前までは「アイドルのファンをすることは女子中高生の趣味」というイメージがあった。アイドルの音楽は、芸術性が低い商業的なものだという印象にとらわれ、そのファンたちを差別するような動きもあったのだ。そのため、このファンも「40代の叔母さんファンだけど」と、自身を卑下するような発言をしたと思われる。
シュガは、こうしたアイドルファンへの固定概念に強い違和感を感じているよう。彼は過去にこの問題について、「正直僕は特定の音楽ジャンルを卑下する人たちを理解できません。どんなジャンルだろうと関係ありません。クラシック音楽も、当時はポップ音楽でした。好みと理解の問題です。『合っている、間違っている』や『教養がある、低俗だ』といったことではないんです」と語っている。
どんなに人気が高まっても、ファンたちへの深い愛と尊敬の気持ち、気遣いを忘れないシュガ。そんな彼にネットでは、
「どうしてこんなに素敵なことが言えるの」
「ユンギ（シュガ）が若いって言ってくれるのを信じようw」
「考えも深いし言葉も素敵」
など、肯定的なコメントが殺到している。
