K-POPアイドルの“かわいいコンセプト”は終了? TWICE、IZ*ONE、BLACKPINKらから見るK-POP界の最新トレンドとは・・

TWICE、サナ(右) NEWS
TWICE、サナ(右)

K-POPアイドルの“かわいいコンセプト”はもう見れないの?というファンの質問にK-POPプロデューサーのデヴィッド・アンバーがReacttotheKのインタビューで答えている。

現在のK-POPブームを代表するガールズグループ、TWICEはデビュー以来、明るくフレッシュなかわいらしいイメージの楽曲を多く世に送り出してきた。一方、BLACKPINKのブレイクを機に、ガールクラッシュなコンセプトが注目されはじめ、かわいらしいイメージよりも、かっこよさを引き立てるコンセプトに挑戦するガールズグループも増えてきた。

TWICEの楽曲だけを見てもそういった傾向は見て取れる。かわいい雰囲気の曲は「Heart Shaker」(2017)、「YES or YES」(2018)ごろまでで、それ以降は、「FANCY」(2019)、「Feel Special」(2019)、「Cry for Me」(2020)など、成熟した大人のイメージを打ち出した楽曲を多く発表するようになった。

【動画】TWICE “Heart Shaker” M/V

【動画】TWICE “FANCY” M/V

しかし一方で、従来の元気でかわいらしいコンセプトが受けなくなったわけではなく、根強い支持を得ているのも事実だ。アンバー氏いわく、K-POPなどの音楽業界には“トレンド”があり、現在はパワフルで成熟した“ガールクラッシュ”なサウンドが優勢なのだという。

これまでK-POPは韓国国内と日本に向けて、アピールすることが重要となっていたため、日本人受けしやすい“かわいらしい”コンセプトが重要視されていた。しかし世界的にK-POPの人気が広がると、BLACKPINKのような“ガールクラッシュ”なコンセプトが注目され、グローバルな規模でファンベースを拡大するために、その方向に挑戦するアーティストが増えたのではないか、と分析している。

一方で、IZ*ONEのように、タイトル曲で成熟した大人っぽいイメージを全面に押し出すことで世界的なファンベースを醸成しつつ、同じアルバムの中に韓国や日本向けにかわいらしい楽曲も収録するといったケースもある。

【動画】IZ*ONE (아이즈원) ‘Panorama’ MV

【動画】’최초 공개’ 아이즈원(IZ*ONE) – Pretty | IZ*ONE COMEBACK SHOW ONEIRIC DIARY

またBLACKPINKの「Lovesick Girls」のように、ガールクラッシュなイメージを保ちつつ、アップビートなコーラスを加えることで、うまくアジアと欧米向きのトレンドを調和しようとする試みもみられる。今後はこういった2つのコンセプトをミックスすることが重要になってくるだろう。

【動画】BLACKPINK – ‘Lovesick Girls’ M/V

最後にアンバー氏は、“音楽は変わりゆくもの”だと語り、かわいらしいコンセプトが完全になくなることはないだろう、と話している。

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