一昨年Mnetにて全世界に配信され、世界中の若者から大きな注目を集めた日中韓合同オーディション番組「Girls Planet 999 : 少女祭典」（通称、ガルプラ）。その中でも特に、目を惹く青髪とカリスマ性で注目を集めた中国人練習生 スー・ルイチー。そんな彼女が日本で初めてのライブを開催。本記事では 11月3日（金）横浜ベイホールにて行われたコンサートの第一部の様子をたっぷりとお伝えする。
スー・ルイチーとは
スー・ルイチーは、日中韓合同オーディション番組「Girls Planet 999 : 少女祭典」で注目を集めた中国人アーティスト（最終順位13位）。番組のテーマソングでは中国人練習生代表で「パロナヤガール」（※）を務めた。2021年11月に、本格的にソロ活動をスタートさせ、日本デビューを果たす。2022年には、有名アーティストが一発撮りのライブを披露することで注目を集めている「THE FIRST TAKE」に、中国人のソロアーティストとして初めて出演。2023年3月には第37回日本ゴールドディスク大賞の洋楽部門で「ニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤー賞」「ベスト・３ニュー・アーティスト賞」を受賞した。
※同曲のサビ前に「パロナヤ（それは私よ）」と、ソロでつぶやくパートを担当する人のこと。
ついにルイチーが横浜に降臨
そして今回、ついにスー・ルイチーの待望の来日公演が横浜で実現した。つめかけたファンが今か今かと待ち構える会場。ついに公演の開始時間になると、まずファンに扮したルイチーがインタビューを受ける様子のビデオが流れる。ずっと帽子で顔を隠していたルイチーが上を向き、顔を上げて日本語で「一緒に会いましょう」と話すと会場が暗転。次の瞬間、ルイチー本人が登場。会場のボルテージははやくも最高潮になった。
会場の様子（中央：スー・ルイチー）
ステージに登場するとルイチーはまず、「Trap」の日本語バージョンと「Dust of Dreams」を2曲連続で歌い上げた。ライブならではのアレンジも加わり、さすがとしか言いようのないほどかっこいいダンスと生歌で会場を魅了。さらに上手くなった日本語にファンも驚いた様子だ。
ライブの意気込みは「歌詞を忘れない」！？
続いて、1回目のトークタイムに突入。「こんにちは。スー・ルイチーです。ずっと会いたかったみなさまとお会いできて本当にうれしいです。そんな日を迎えて、（言葉につまりファンからは「がんばれ〜」と声援が起きた）本当にみなさまのおかげで〜す」と日本語であいさつし、ファンを喜ばせた。
ライブ前緊張していたというルイチーだが、司会者から「緊張はどうでしたか？」と聞かれると「ちょっと…ちょっと…」と日本語で話しファンを和ませた。
今回で3回目の来日となったルイチーは、その感想について聞かれると「これまでの来日と違って少し時間があって散歩もしてみたけど、ライブ大丈夫かなという気持ちが大きくて緊張してあまりリラックスできてないです」と大舞台を前に緊張していたことを告白した。
今回の公演では衣装にもかなりこだわったそうだ。鳥をイメージした両腕のファーが特にお気に入りのようで、「トリです」と言いながら腕をバサバサと揺らしてみせると、ファンから「かわいい〜」と声があがった。するとルイチーは満足そうに「好きですか？」（日本語）とファンに聞き返す場面もあった。
鳥のような衣装を着たスー・ルイチー
今回のライブについて意気込みを聞かれると「まず歌詞を忘れない」とお茶目に話し、ファンからは笑いが起こった。
泣きながら準備した生歌に感動
そしてふたたびパフォーマンスへ。ルイチーは「Missed Call」と「Compass」（Japanese Ver.）を2曲続けて披露。歌唱力にはもともと定評のある彼女だが、今回あらためて生歌の強さに驚かされた。
ちなみに今回のライブはカンペなしで行われたそうだ。日本語の歌詞も完ぺきに歌い上げたルイチーだったが、日本語の歌詞を覚えるのにとても苦労したという。どうしても覚えられなくて、泣いてしまったこともあったと話すとファンからは「泣かないで」と励ましの声があがる一幕もあった。
Yes Noクイズでまさかの答えが！「私は社畜です」
2度目のトークコーナーでは、Yes Noクイズを実施。
歌とダンスどちらかを選ぶとしたらどっち？という質問には「どっちも好き。中間」とオールラウンダーらしい回答でファンを喜ばせた。
また、嫌いな食べ物が3つ以上あるという質問には「たくさんある」とおどけてみせた。特に、野菜、きのこ、ドクダミが嫌いだそう。「野菜」と言いながら首をふり野菜嫌いを強調し子どものような姿でファンを笑わせた。
「料理は得意？」という質問には自信満々にYesと答えるもファンからは総ツッコミが。すると「ラーメン作るの得意だもん」とお茶目に答え会場からは笑いが起こった。
また、「今年映画館に行った？」という質問ではまさかの答えが。前回の来日時に覚えたという単語を使い、日本語で「忙しい。わたしは社蓄です」と答えてみせた。
ファン号泣の「All About You」
Yes Noクイズが終わると「The Phoenix」を日本語で披露。なんとサプライズでドラムソロまで披露し、進化を続ける姿を見せてくれた。
その後はなんと生バンドが登場し、「Seize The Light」「Sun Shower」（Japanese Ver.）を披露。バンドとのコラボはファンにとっても新鮮な驚きとなったようだ。
そして「愛と感謝をこめてみなさんにこの曲をささげます」というルイチーのコメントから始まった「All About You」(Japanese Ver.)のパフォーマンスを見たファンからは涙が。パフォーマンスを終えたルイチーが「泣かないで」（日本語）と呼びかけるシーンもあった。
ファンからのQ＆Aで「アーニャ」のセリフを披露
この後はファンからのQ&Aコーナー。事前にファンから寄せられた質問に答えてくれた。
「かわいいと思う日本語は？」という質問には「わくわく」「父と母」「お腹空いたペコペコ」と答え、アニメファンらしい答えを披露した。（どれも日本の人気アニメ『SPY×FAMILY』のヒロイン アーニャ・フォージャーのセリフのひとつ）
「ホラー映画など怖いものは好きですか？」という質問ではまさかの「大好き」という回答。なんと日本の有名ホラー映画「貞子」のモノマネまで披露し、サービス精神旺盛な様子でファンを喜ばせた。
日本の曲のカバーで会場は最高潮の盛り上がりに
楽しいトークでもりあがった質問コーナーの後は、日本の人気アーティスト いきものがかりの「ブルーバード」をサプライズで披露。
熱唱するスー・ルイチー
誰もが知っているであろう名曲のカバーに会場は大熱狂。「かっこいい〜」と歓声が飛び交った。
最後の2曲はこのライブで唯一のダンスパフォーマンス。「Artemis」と中華圏で人気を集める日本の音楽ユニット GARNiDELiAの「極楽浄土」を披露した。
2曲を全力で踊り切ったルイチーは、「ありがとうございます！」と言い残し、いったんステージ裏へと下がっていった。
ルイチーからの日本語のメッセージに感動の嵐
すかさずファンがアンコールを求めると、ライブTシャツに着替えたルイチーが再登場した。
ライブTシャツを着てコメントを話すスー・ルイチー
「この人生という道で、きっとたくさんの悩みと不安があるでしょう？明日何があるか誰に出会うかわかりません。だから一生懸命今を生きよう。自分らしく生きてください。この人生という道を一緒に成長していってください。いつもこれからもずっと Always On The Road」（全て日本語）
というコメントと共に本当に最後の曲である「Always On The Road」の演奏が始まると会場からは大歓声が上がった。
パフォーマンスが終わるとルイチーは「本当にありがとうございます。今日は皆さんがきてくれて最高ライブになりました！本当にバイバイ！」とファンに向けて精一杯の感謝の気持ちを表現しながら名残惜しそうにステージ裏にはけていった。
ファン思いの優しい人柄やオールラウンダーらしい歌唱力とダンススキルを存分に楽しめる最高のパフォーマンスを見せてくれたスー・ルイチー。初めての海外でのライブは彼女にとってもファンにとっても忘れられない思い出になったことだろう。今回のライブでもその実力の高さを証明した。彼女の今後の新たな挑戦とますますの成長に期待したい。
リリース情報
苏芮琪 (Sury Su)｜スー・ルイチー
スー・ルイチー
アイドル候補生から1人の確固としたアーティストへ
2nd EP『潮汐图鉴 | タイドブリンガー』
配信版、国内盤CD発売日：10月25日（水）
【完全生産限定盤】 SICP 6550~51, 3,800円＋税
国内盤オリジナルアートワーク、デジパック仕様
特典：
36p ブックレット（スー・ルイチーの手書きメッセージつき）
トレーディングカード (全4種のうち1種ランダム封入)
両面ポスター
イベント参加応募orプレゼント抽選応募券
– 50枚限定 スペシャル封入特典 スー・ルイチー チェキ（全50種）
＊ランダム封入となります。必ず封入される特典ではございません。
【収録曲】
1. 月神 Artemis | アルテミス
2. 禁区 Trap | トラップ
3. 未接来电 Missed Call | ミスト・コール
4. 太阳雨 Sun Shower | サン・シャワー
5. Always on the Road | オールウェイズ・オン・ザ・ロード
6. 禁区 Trap (Japanese Ver.) | トラップ (Japanese Ver.)
7. 太阳雨 Sun Shower(Japanese Ver.) | サン・シャワー(Japanese Ver.)
先行配信楽曲『禁区(TRAP) | トラップ』購入・再生リンクはこちら
日本語バージョン：
https://SurySuJP.lnk.to/TRAP_JPNver
中国語バージョン：
https://SurySuJP.lnk.to/TRAP_CHNver
スー・ルイチー プロフィール
- 2000年8月20生まれ しし座
- 中国四川省出身
- 身長164㎝
- 幼い頃からアーティストになる夢を持ち、ダンスとボーカルの練習を始める
- 2017年にETMエンターテイメントに所属し、ガールズ・グループ「ETM OrangE」のラッパー、リード・ダンサーとしてデビュー
- 2018年、中国のオーディション番組「創造101」に出演し最終順位25位で敗退
- 同年、5人組ガールズ・グループ「Chic Chill」に加入
- 2020年、「創造101」の続編となる「創造営2020」に出演。最終順位11位となる
- 2021年、日中韓合同オーディション番組「Girls Planet999」（ガルプラ）に出演。最終順位は13位と惜しくもデビューを逃す
- 同年11月、ガルプラ視聴者に向けた感謝のコメントを5か国語で自身のSNS上に発表し注目を集める
- 12月、カムバック・シングルとなる「《燎》(The Phoenix)」をリリース。本格的なソロ活動をスタートさせる
- 2022年4月、完全生産限定盤『《燎》フェニックス・ジャパン・スペシャル・エディション』をリリース。4月5日付オリコンデイリーシングルランキングで12位を記録。同日に配信版「《燎》フェニックス」＝「The Phoenix(Japanese Version)」もリリースし、日本デビューを果たす。
- ９月、最新シングル『《小行星耳语（All About You)》 |オール・アバウト・ユー』をリリース
- 10月、YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」に中国人ソロ・アーティストとして初出演
- 11月、1stEP『ドメイン（ホームゲーム）』をリリース
- 2023年3月、第３７回日本ゴールドディスク大賞洋楽部門「ニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤー賞」「ベスト・３ニュー・アーティスト賞」を受賞
- 6月、「アルテミス」をリリース
- １０月 2nd EP『タイドブリンガー』をリリース
- 11月3日横浜ベイホールにて初の来日公演「Sury Su “On the Road” in JAPAN」開催予定
スー・ルイチー 関連リンク
●ソニー・ミュージックによるスー・ルイチー公式サイト:
●スー・ルイチー公式インスタグラム:
●スー・ルイチー公式ツイッター:
●スー・ルイチー公式TikTok:
