K-POPの基礎知識④ 基本用語を押さえよう! ペン、マンネ、ケミ、ヨントン・・・それって何? どうやるの? 今さら聞けない最重要ワードをズバリ解説

SEVENTEENのファンミーティング COLUMN
SEVENTEENのファンミーティング

韓国のアイドルを好きになると、独特の頭語に困惑することはないでしょうか? ペン、マンネ、ケミ、ヨントン…「それ何?」とも聞きづらい。KPOP monsterでは、そんな超初心者さん向けに「これくらいは知ってる」な超基本用語から、「そういう意味だったのか!」な使用頻度の高いK-POP用語まで、わかりやすく解説していきます!

メンバーに関わる用語

アギ(아기)

「아기(アギ)」の意味は、韓国語で「赤ちゃん」のこと。グループの末っ子、特に未成年でデビューした末っ子メンバーに対して「アギ」というあだ名が付くことが多く、Stray KidsI.N.(アイエン)のニックネーム「アギパン」もここから来ている。

Stray KidsのI.N.(アイエン)

Stray KidsのI.N.(アイエン)

マンネ(막내)

「막내(マンネ)」の意味は、韓国語で「末っ子」のこと。つまり、グループのメンバー内で一番年下のメンバーが「マンネ」となる。LE SSERAFIMの末っ子のウンチェ(ホン・ウンチェ)のあだ名「マンチェ」は「マンネ+ウンチェ」という意味である。

LE SSERAFIMのウンチェ(ホン・ウンチェ)

LE SSERAFIMのウンチェ(ホン・ウンチェ)

長男は「맏형(マッヒョン)」で、ボーイズグループの長男によく使われる。長女は「맏딸(マッタル)」だが、こちらはあまり使われない。

ヒョン(형)/オッパ(오빠)

「형(ヒョン)」「오빠(オッパ)」も韓国語で「お兄さん」という意味。使い分けとしては、同性、つまり弟の立場からは「ヒョン」。異性、つまり妹の立場からは「オッパ」となる。この言葉は実の兄弟だけでなく、親しい間柄にも使うため、ボーイズグループのメンバーが年上のメンバーに「ヒョン」と呼びかけている場面をよく見るだろう。

「オッパ」は恋人同士である彼女が、年上の彼氏に対しても使う言葉である。そのため、ヨントンなどで女性のファンがボーイズグループのメンバーに「オッパと呼んでも良いですか?」とお願いすることも珍しくない。

オンニ(언니)/ヌナ(누나)

「언니(オンニ)」「누나(ヌナ)」も韓国語で「お姉さん」という意味。こちらも使い分けは同性か異性かである。妹の立場からは「オンニ」で、弟の立場からは「ヌナ」である。ガールズグループのメンバーが年上メンバーに「オンニ」と呼びかける光景も多い。LE SSERAFIMの最年長メンバー サクラ「クラオンニ」もここから来ている。

LE SSERAFIMのサクラ(宮脇咲良)

LE SSERAFIMのサクラ(宮脇咲良)

また、こちらも恋人同士の彼氏が、年上の彼女に対して「ヌナ」と言う。そのため女性のファンがボーイズグループのメンバーに「ヌナと呼んで欲しい」とお願いすることも。同性同士であれば、ガールズグループのメンバーに「オンニと呼んで欲しい」とお願いしてみよう。

ナムジャ(남자)/ヨジャ(여자)

「남자(ナムジャ)」は韓国語で「男性」「여자(ヨジャ)」は韓国語で「女性」である。そのため、ボーイズグループのことを「ナムジャグループ」略して「ナムジャグル」と呼んだり、ガールズグループのことを「ヨジャグループ」「ヨジャグル」と呼んだりする。K-POPでよく使われる「상남자(サンナムジャ)」は「男らしい男」「男の中の男」という意味。

BTS「Boy In Luv」の韓国語タイトルは「상남자」(サンナムジャ)

~ライン(라인)/~s(ズ)

「라인(ライン)」は英語の「line」のこと。年齢のことを指すときに使われ、2002年生まれは「02line」1997年生まれは「97line」となる。生まれた年ではなく、年上メンバーたちをまとめて「マンネライン」、年上メンバーたちをまとめて「ヒョンライン」「オンニライン」と表現することもある。

また、「95line」という言い方ではなくという「95s(クオズ)」言い方も聞いたことがあるはず。これは1995年生まれのメンバーたちを指す。有名なのが「97s(クチルズ)」で、BTS(防弾少年団)ジョングクSEVENTEEN ミンギュGOT7 ベンベンASTRO チャ・ウヌらの1997年生れの仲良しグループだ。

「97s(クチルズ)」(左)BTS ジョングク(中央)SEVENTEEN ミンギュ(右)ASTRO チャ・ウヌ

「97s(クチルズ)」(左)BTS ジョングク(中央)SEVENTEEN ミンギュ(右)ASTRO チャ・ウヌ

ケミ(케미)

「(케미)ケミ」は英語の「Chemistry(ケミストリー)」から来ている。「化学反応」を指しており、転じて「相性」「ペア」「カップル」という使い方をする。これは異性ではなく同性同士にも使うことができる。

Stray Kidsの有名な「離婚危機」というワードを聞いたことがある人も多いだろう。リノとスンミンのケミ名のことで、コント内で新婚夫婦を演じたのにも関わらず、まったくラブラブ感がなくギクシャクして見えたためだそう。ちなみに韓国語でのリノとスンミンのケミ名は「カグァンズ」で「見苦しい」という意味だそう。

Stray Kidsのリノとスンミン

Stray Kidsのリノとスンミン

ファン活動に関する用語

ペン(팬)/ペンミ、ペンコン

「팬(ペン)」の意味は、韓国語で「ファン」のこと。英単語の「fan」をそのまま韓国語で表すと「팬(ペン)」となる。韓国語は外来語の「F」の音を「P」の音に置き換えるので、そうした発音になる。推しメンバーの名前を併せて「○○ペン」という言い方をすることも。例えば、BTS(防弾少年団)V(キム・テヒョン)の愛称は「テテ」なので、Vのファンは「テテペン」となる。

「ペン」が「ファン」のことを指すため、「ファンコンサート」は「ペンコンサート」略して「ペンコン」「ファンミーティング」は「ペンミ」「ファンサービス」は「ペンサ」となる。「確定ペンサ」というのは特定のファンに対してファンサービスをすることで、「指さして」などと書かれたうちわを見て、アイドルが実際に指さしてくれることをさす。

ペンサ(ファンサイン会)

ファンサイン会のこと。「ファンサービス」の意味の「ペンサ」ではなく「팬(ペン)사인(サイン)会」の「ペンサ」である。K-POPアイドルはアルバムリリースの際にサイン会を行いファンと交流する文化がある。X (Twitter)や公式ファンカフェ(通称コンカ:後述)を通じて告知され、CDを購入したファンから当選者が選ばれるシステム。当選すると、当選者にのみ会場や開始時間などの詳細が知らされる。オンラインペンサ(ヨントン)に対し実際に会ってサインをもらうペンサを対面ペンサとも呼ぶ。

▼SEVENTEENの対面ペンサ

ヨントン(영통)

「영통(ヨントン)」は「영상통화(ヨンサントンファ)」の略で、韓国語で「映像通話」のこと。2020年からの新型コロナインフルエンザ流行に伴い「対面サイン会」が難しくなったため、スマホのビデオ通話機能を利用して、メンバーと30秒~3分程度話すことができる、いわば「オンラインサイン会」が生まれた。メンバーとファンが1対1で行う個別ヨントンと、メンバー全員とファンとが行う団体ヨントンがある。

韓国のヨントンはLINEカカオトークなどを利用するため、日本からでも気軽に参加できる。日本のヨントンは専用のアプリを使用する場合が多く、事前に注意が必要だ。なお、韓国のヨントンも日本のヨントンも、ファンは当選者しか参加できないルールなので友人と一緒にヨントンをすることは不正とみなされる。

▼BOYNEXTDOORのヨントン

ボーダー

K-POPアイドルにハマると「対面ペンサ」に行ってみたい!「ヨントン」をやってみたい! と思う人も少なくないだろう。そこでこの「ボーダー」という言葉を聞くことになるはず。韓国のファンサイン会は、ほとんど場合がCDを購入した枚数が多い人から順番に当選するボーダー制をとっている。例えば当選者が60人であれば、購入した枚数が多い順に60人である。どのくらい買えば当選できるかという枚数のラインを「ボーダーライン」と呼ぶ。

しかしこの「ボーダーライン」を個人のファンが予想することは非常に難しいため、ほとんどのファンが代行業者を利用する。お金を払って「ボーダー」の予想枚数を知り、CDを購入する仕組みなので、「ファン同士でボーダーを聞いてはいけない」というのが暗黙のルールである。

日本のヨントンや対面ペンサは、ほとんどの場合が完全なる抽選である。日本のFCやレコード会社から告知があり、CDの封入物に応募券が入っていることが多い。つまり完全に運次第となるため日本には「ボーダー」は存在しない。

センイル(생일)

「생일(センイル)」の意味は、韓国語で「誕生日」のこと。韓国ではファンが推しメンバーの誕生日に街頭広告を出すことは珍しくなく、地下鉄やバス停などに「センイル広告」がよく見られる。日本でもK-POPファンたちによる「センイル広告」が浸透してきており、新宿のユニカビジョンでファンらが広告を流している。

さらにグローバルな人気のK-POPアイドルともなると、アメリカNYのタイムズスクエアにファンがセンイル広告を出すことも今や珍しくなくなった。ファン投票によってセンイル広告を出す媒体まで出現し、ファンたちが熱心にアプリで課金することも増えてきた。また、誕生日が近づくとファンがカップホルダーを制作し、カフェなどで配布する「センイルカフェ」なども行われている。

▼NYのタイムズスクエアのEXO D.O.のセンイル広告

ポカ(포카)

「포카(ポカ)」とは「포토카드(ポトカドゥ)」の略で、韓国語で「フォトカード」のこと。アルバムを購入すると封入特典としてポカが入っていることが多い。日本では「トレーディングカード」の略で「トレカ」と言う人が多いが、韓国語で「トレカ」は使わないので現地でのトレカ交換の際は注意が必要!

『2023 (G)I-DLE WORLD TOUR [I am FREE-TY] IN JAPAN』開催記念ポカ

『2023 (G)I-DLE WORLD TOUR [I am FREE-TY] IN JAPAN』開催記念ポカ

サセン(사생)

「사생(サセン)」とは「사생활(サセンファル)=意味:私生活」の略。つまり、私生活まで追いかけ回す執拗なファンを指し、K-POPアイドルを悩ませる存在でもある。

飛行機の中でつきまとわれる、私物の携帯電話に電話してくる、家の前で待ち伏せする、タクシーで追いかける、ホテルやトイレに侵入する、盗聴や盗撮など、迷惑行為を繰り返すファンを「サセン」と呼ぶ。入手した電話番号は本当にアイドル本人のものか確かめるために、インスタライブやWeverseライブの配信中にサセンから電話がかかってくることはよくある光景だ。もちろん芸能事務所側も対策に力を入れており、ストーカー行為を繰り返したとしてTWICE ナヨンのサセンに対し、JYPエンターテインメント側は業務妨害罪で刑事告発した。

マスター(마스터)

「마스터(マスター)」はそもそも「홈페이지 마스터(ホームページマスター)」のことで、私設ファンホームページを運営していた人を指す。そのため「홈마(ホムマ)」とも略される。そのHP内に、マスター本人が撮影したアイドル写真を掲載したり、HP内のコミュニティ機能を使って「センイル広告」の参加者を募るなどしていた。現在ではファンホームページという文化がなくなったため、マスターたちはInstagramやTwitterなどのSNSに高画質な写真を掲載することが多い。

また、センイル広告を出す、センイルカフェを開くなど、多くのマスターが積極的にアイドルの広報活動をしているため、事務所やアイドル本人も肖像権についてなどは黙認している状態だ。アイドル本人が「この人が自分のマスターだ」と認識することも少なくないため、カメラ目線の良い写真を撮れることがマスターの特権かもしれない。それをSNSなどで一般に大量に掲載してくれるありがたい存在のため、ファンたちから韓国語の「様」を意味する「님(ニム)」と付けて「マスタニム」と呼ばれる。

▼BTS(防弾少年団)Vのマスターとして有名なNUNA V

ソンムル(선물)

「선물(ソンムル)」の意味は、韓国語で「プレゼント」のこと。K-POPのコンサートではファン同士がお菓子や手作りの応援グッズなどをプレゼントし合うことが多い。「ソンムル文化」とも呼ばれ、K-POP独特の文化と言える。日本だけでなく、韓国でもソンムル交換をするファンは少なくない。

かつてはアイドルにファンがソンムルを渡せることもあったが、現在はほとんどの大手芸能事務所で禁止されている。

音楽活動に関わる用語

カムバック(컴백)

「컴백(カムバック)」とは文字通り「カムバック=Come Back」のことで「カムバ」と略される。新アルバムをリリースすることを指すが、そもそも日本のアイドルのようにテレビに出ずっぱりということはほとんどなく、K-POPアイドルは活動期間(カムバ期間)と活動休止期間がハッキリと分かれている。新アルバムをリリースすると、そのタイトル曲を音楽番組で1〜3週間程度披露するため、毎日のように大好きなアイドルがテレビで見れるというわけだ。そのためファンにとっては新アルバムを出して音楽界に戻ってくる(カムバックする)ことが、何よりの楽しみでもある。

▼「Back for More」でカムバックしたTOMORROW X TOGETHER

ティザー(티저)

「ティザー(teaser)」とは広告用語であり、情報を少しずつ提供することで、消費者の興味を引きつけるマーケティング手法の一種。K-POP業界では新アルバムのリリースが告知されると、リリース日の数日前から少しずつティザーが投下されることが多い。ポスター公開やジャケット写真の公開、ミュージックビデオのショートバージョンなど、リリース日までにほぼ毎日少しずつ公開される。

▼NiziU「HEARTRIS」のTeaser

スポ(스포)

「스포(スポ)」は、英語の「スポイラー(spoiler)」の略で、「ネタバレ」のこと。「ティザー」と異なる点として、「スポ」は公式から出される情報ではないことだ。例えば、メンバーの誰かがSNSなどでうっかり喋ってしまったり、ステージでこっそり新曲の振り付けを踊るなど、アイドル本人がスポすることが多い。

チッケム(직캠)

「직캠(チッケム)」とは、メンバー個人にフォーカスした動画のこと。音楽番組などでメンバーそれぞれにフォーカスしたチッケムをYouTubeで見ることができる。元々は、ファンが撮影したアイドルの写真や動画「직접 캠코더로 찍은 동영상(直接、ビデオカメラで獲った動画)」を略して「직캠(チッケム)」と呼ぶようになった。

▼話題となったBilllieつきのチッケム

ショケ(쇼케)

「쇼케(ショケ)」は、「쇼케이스(ショケイス)」の略語で英語の「Showcase」のこと。K-POPアーティストは、新アルバムをリリースするとお披露目イベントをすることが多い。メディア向けのショケや、ファンを招いてのショケもあり、オンラインで配信していることも多い。

▼ENHYPEN「DARK BLOOD」のSHOWCASE

音楽番組

韓国の音楽番組

韓国の音楽番組は6番組あり、月曜日をのぞいて毎日放送されている。ケーブルテレビでの放送が『THE SHOW』『SHOW CHAMPION』『M COUNTDOWN』の3番組、地上波での放送が『Music Bank』『ショー!K-POPの中心』『人気歌謡』3番組である。それぞれ略称があるので覚えておこう。

『THE SHOW』に出演したFANTASYBOYS

『THE SHOW』に出演したFANTASYBOYS

  • ドショ:毎週火曜日に放送される『THE SHOW』のこと。
  • ショーチャン:毎週水曜日に放送される『SHOW CHAMPION』のこと。
  • エムカ:毎週木曜日に放送される『M COUNTDOWN』のこと。
  • ミューバン:毎週金曜日に放送される『Music Bank』のこと。
  • ウマチュン:毎週土曜日に放送される『ショー!K-POPの中心(韓国語で「SHOW 音楽中心」)』のこと。
  • インガ:毎週日曜日に放送される『人気歌謡』のこと。

サノク(사녹)

「사녹(サノク)」は「사전녹화(サジョンノッカ)」の略で、「事前収録」という意味。韓国の音楽番組は生放送が基本だが、パフォーマンスを事前に収録しておくことが多い。また、月曜日を除いて音楽番組が毎日あるため、多忙なアーティストが全ての番組に生放送で出演するのは不可能に近い。そのためサノクが行われるが、収録はグループごとに行われるため、ファンクラブ会員は観覧客として参加することができる

▼「SBS人気歌謡」サノク観覧者への集合場所告知

エンディング妖精

「エンディング妖精」は韓国語でも「엔딩요정(エンディンヨジョン)=意味:エンディング妖精」と言われる。楽曲の最後にメンバーがソロでカメラに抜かれ、個性あふれる表情や趣向を凝らしたパフォーマンスを披露することであり、多くの音楽番組でステージの最後に行われる。「曲の最後(Ending)」に、「妖精」のような美しいビジュアルがアップで見られることから「エンディング妖精」と言われている。

💗K-POP歴史に残るエンディングの妖精たちを集めてみよう💗 | KBS Music Bank

アイドルとの日常コミュニケーション

K-POPアイドルは皆とてもファンを大切にしており、カムバ期間でないときでもファンとのコミュニケーションは欠かせない。TwitterやInstagramなどのSNSはもちろん、K-POP独自のコミュニケーションツールが存在する。

ラバン(라방)

「라방(ラバン)」とは、「라이브 방송(ライブ バンソン)」の略であり、「ライブ放送」という意味。つまり、Instagramによるインスタライブや、YouTubeによる生配信、Weverseなどによるライブ配信を指す。

▼IVEガウルのYouTubeでのラバン

- YouTube
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Wラ(旧Vラ)

韓国のファンコミュニティプラットフォームWeverse(ウィバース)は、アーティストとファンが勾留できるコミュニケーションツールである。WeverseにはインスタライブやYouTubeライブのように、生配信できる機能がある。Weverseを利用しているアーティストは、ファンに向けて度々Weverseでライブ配信(ラバン)を行っており、そのWeverseライブを略して「Wラ」と言う。以前はV LIVEというアプリ(2022年12月31日サービス終了)を通して配信していためその名残でもある。

プメ(프메)

「프메(プメ)」とは「프라이빗 메시지(プライベートメッセージ)」の略。多くのK-POPアイドルがファンとプライベートメッセージのやりとりを行い、交流を楽しんでいる。「Dear U Bubble」(略:bubble)が代表的なサービスだが、Weverseも「Weverse DM」というサービスを開始。他にも、「Fromm」などのサービスがある。ほとんどが有料。

セルカ(셀카)

「셀카(セルカ)」は「셀프카메라(セルフカメラ)」の略で、「セルフィー(自撮り写真)」のこと。X (旧Twitter)やInstagramなどでアイドルたちが頻繁にアップしてくれる。

NewJeansヘリンのセルカ

NewJeansヘリンのセルカ

コンカ(공카)

「공카(コンカ)」は「공식 팬카페(コンシク ペンカペ)」の略で、「公式ファンカフェ」のこと。「ペンカペ」「カペ」などとも略される。公式ファンカフェは多くのアイドルが利用しており、公開掲示板のような形式でメンバーとのメッセージのやり取りができる。

ほとんどのアーティストが、カカオトークを運営する株式会社カカオが運営するDaumカフェを利用している。Daumカフェへの登録は無料だが、日本語対応はしていない。多くのアーティストの公式カフェには、「準会員」と「正会員」の2段階の会員があり、入会してすぐは「準会員」となる。「準会員」には閲覧や書き込みに制限があり、「正会員」になるには申請が必要となる。

日本活動に関わる用語

日本のK-POPファンが楽しみにしていることの1つは日本での活動だろう。日本での活動にまつわる言葉をピックアップしよう。

イルデ

「日本」は韓国語で「일본(イルボン)」という。そのため、「日本デビュー」のことを「イルボンデビュー」略して「イルデ」と言う。イルデができるグループは、日本のレコード会社と契約できるほど、人気があるグループに限られる。イルデをすると日本語版のアルバムがリリースされ、日本での活動が本格的に開始される(イルデ前から日本で活動するグループも多い)。

▼TREASUREの日本デビュー

イルコン

「日本」は韓国語で「일본(イルボン)」なので、「日本コンサート」の略が「イルコン」である。日本のコンサートのチケット先行申込は日本のファンクラブ会員に限られており、日本在住者しか会員になれないファンクラブも少なくない。

リリイベ

「リリイベ」とは「リリースイベント」の略である。韓国では「ショケ」や「ペンサ(ファンサイン会)」が「リリイベ」に当たる。日本では、日本語版のアルバムがリリースされると封入特典として抽選券が入っていることが多い。その抽選で当選した場合、リリイベに参加できる仕組み。リリイベは、サイン入りグッズなどのプレゼント企画から、実際にメンバーに会うことができるハイタッチ会やサイン会など様々である。

ミーグリ

「ミーグリ」とは「ミート&グリート」の略。日本のアイドルの「ミーグリ」とは少し意味が異なり、K-POPでは「ファンとアイドルが直接コミュニケーションがとれるイベント」のことを指す。「ヨントン」や「ハイタッチ会」、少人数の「ファンミーティング」なども広い意味で「ミーグリ」に含まれる。イルコンでの「お見送り会」なども「ミーグリ」の1つ。

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