(G)I-DLEが、元メンバー・スジン脱退当時の絶望的な心境を告白した。「デビュー以来最もつらかった」という苦難の時期を乗り越えた彼女たちの正直な本音に、注目が集まっている。
(G)I-DLEは3月29日、「Mnet PRIME SHOW」に出演し、PSYと共にそれぞれのヒット曲のスペシャルステージと各アーティストの曲のカバーを披露した。そんな番組の中特に注目を集めたのは、リーダーのソヨンが間接的にスジンのグループ脱退について言及したシーンだった。
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(G)I-DLEは、元々6人組グループだった。しかし2021年、旧メンバーのスジンに校内暴力疑惑※が浮上し、彼女は結局グループを脱退することになった。この騒動は(G)I-DLEのグループ活動にも余波をもたらした。グループは1年以上も音楽業界にカムバックできず、事実上の活動休止を余儀なくされていたのだ。デビュー以来、右肩上がりの人気上昇を見せていた期待のグループに起きたまさかの出来事に、大衆からはグループの将来を憂慮する声が多く上がった。
※スジンは昨年9月に嫌疑なし、つまり無実の判決を受け、法的争いを終えた。現在は一般人として静かに生活しているという。
この事件後の心境について、ソヨンはこう語った。
「漫画や映画で主人公のうちの1人が変わったり突然1人が出て来なくなったり、こんなことはないじゃないですか」
「突然主人公が1人抜けることになった。そうしたらそのドラマがうまくいくことは大変なことだと思うんです。『再び成功することは難しいかもしれないな』という思いがあった」
ミンニは当時のことを尋ねられると「あぁ… その時ですか…」とため息をつき、その表情を曇らせた。グループとして活動ができない1年間は、彼女たちにとって非常につらい期間だったようだ。ミンニは、
「デビュー以来、一番つらかった時期だと思います」
「私はまた韓国に戻ることはできるのだろうか?※ とすごく不安でした。でも私ができることはただ入って来るスケジュールを熱心にこなすことだけ。すごくさみしくてつらかったです」
と告白した。
※ミンニ、ウギ、シュファの外国人メンバーたちはグループ活動ができない間、母国に帰国し現地で個人スケジュールをこなしていた
シュファは、
「私は当時ボーカル、運動、ダンスを熱心に努力していました。練習生のようにひとつずつ学び直し、より成長できるよう努力しました」
と、先の見えない状況の中でもひたすらに練習に明け暮れていたと明かした。
ミヨンは、韓国での人気をどうにか維持しようと、誰よりも忙しくスケジュールに打ち込んでいた。
「メンバーたちが(韓国に)いないので、韓国にいるファンの人たちもその空席を感じてしまうかもしれないじゃないですか。どうやったらその空席を埋められるか考えました」
ウギは、
「すごくプレッシャーがありました。だから私は会社に『私は休みません』『これはやらなきゃいけない』とずっと伝え続けました」
「メンバーたちに会いたい、これが一番大きかったように思います」
と、メンバーたちへの恋しさがとにかく強かったことを明かした。これは他のメンバーも同じだった。再びグループが集まった際には、喜びもひとしおだったという。
このように、チームが再び花道に戻ることは難しいと覚悟していた(G)I-DLE。しかし、そんな彼女たちの心配とは裏腹に、2022年3月長い休止期間を経て大きな覚悟を持って「TOMBOY」でカムバックした(G)I-DLEは国内外で大きな人気を博し、ついに第4世代ガールズグループのトップとしての地位を固めることに成功した。
(여자)아이들((G)I-DLE) – ‘TOMBOY’ Official Music Video
グループの楽曲やコンセプトの制作を担当しているソヨンは、このアルバムを準備することになった当時のことについてこう語った。
「今回はやり遂げなければいけない、自分が書ける最大限のよい曲を作らないといけないと思いました。良くも悪くも注目は集まると思う。そこで私たちが頑張ればうまくいくと思いました」
「この一曲で私たちの人生が決まる、そう感じました」
初めて公の場で明かされた、スジン脱退後のメンバーたちの苦悩。ファンからは、そんな大きな危機を乗り越えた彼女たちを慰めるコメントが相次いでいる。