元Wanna One キム・ジェファン、正統派歌手からロックスターまで変幻自在のパフォーマンスを披露! 来日ファン・コンサートでファンを魅了[ライブレポ]

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キム・ジェファン

元Wanna Oneのメンバーで現在はソロ歌手として活躍しているキム・ジェファンが2020年1月10日、千葉の市川市文化会館にてファンイベント「KIM JAEHWAN NEW YEAR FAN CONCERT in JAPAN-MOMENT 2020-」を開催。会場には多くのWIN:D(キム・ジェファンのファンの愛称)が詰めかけた。

昼の部は14時過ぎにスタート。会場が暗転すると同時にステージにジェファンが登場。「よろしくお願いします」と日本語であいさつをした後、最新アルバム「MOMENT」から人気曲「NUNA」、そしてアップビートでスタイリッシュな楽曲「Designer」を披露し、会場は一気に熱狂に包まれた。

トークセッションでは、ジェファンは「こうやってまた日本で公演ができてワクワクしています」と、久々に日本のファンの前に立てた喜びを爆発。さらに「今年もよろしくお願いします」(日本語)と、日本流の新年のあいさつも披露した。他にも「よろしくお願いします」、「かわいい」、「あいしてる」と3つの日本語も披露。これからもっと日本語を勉強したい、と意気込みも語った。

MCに緊張しないのか?と聞かれると、緊張はしないと自信満々に回答。しかし意外にも、他人と競うような番組は苦手だそうだ。ジェファン自身がオーディション番組「PRODUCE 101」出身であるにもかかわらず、「誰かと競うような番組には、あまり出たくないんです」とジョークを言ってみせ、ファンを笑わせた。

ジェファンは昨年12月に2枚目のミニアルバム「MOMENT」をリリース。「NUNA」という楽曲をレコーディングする際、「セクシーすぎるんだ」というパートで、ムズムズしてしまったという、おもしろエピソードも明かしてくれた。

ちなみに同作のお気に入りソングは「Who Am I」だそう。メロディーや構成自体を自分で考えた曲で、より愛情が深いからだそうだ。

 

再びパフォーマンスに戻ったジェファンは、「ファンにとって今年もいい年になるように、ステキな思い出、記憶として残るように」と、韓国ドラマ「補佐官」のOSTに使用されたヒット曲「Black Sky」を披露。透き通るような美しい歌声が会場全体に響き渡った。

ジェファンは次の曲にいく前に、大好きな米歌手プリンスのマネをして、左手の指輪を外して投げて見せた。プリンスはギターを弾くとき、左手に指輪をしているとギターが弾きづらいので、そういう行動をよくやっていたそうだ。

プリンスが乗り移った(?)ジェファンは、激しくギターをかき鳴らし、アメリカの人気歌手シーアのヒット曲「Chandelier」をアレンジして演奏。女性でも難しいといわれるシーアの高音パートも完璧に歌いこなし、圧倒的な歌唱力を披露した。

歌い終えると、今度は質問コーナーに突入。ファンからのさまざまな質問に答えた。

もともとバンドの音楽が好きだったというジェファンは、日本のバンドでは、X JAPANやONE OK ROCKの楽曲をよく聞いていたそう。ちなみに、初めてギターで練習した曲は「My Darling Clementine(いとしのクレメンタイン)」だそうだ。

また彼の“ツルツル肌”についても質問が飛ぶ。そのキレイな肌を保つ秘訣を聞かれたジェファンだが、「何もしないこと」とそっけない返答。「洗顔をした後、水を拭きとるだけ」なのだそうだ。しかしその分、睡眠はよくとっており、それが美肌を保つ秘訣かもしれないと話した。

日本でお気に入りの場所は?と聞かれると、元気に「ここです!東京」と返答。しかし、この日、ジェファンがいたのは千葉県。会場の微妙な空気を感じ取ったのか、ジェファンは「やっちゃった」という表情で苦笑い。「すいません」とかわいらしく日本語で謝った。そして「僕は時々、自分自身が誰なのかもわからなるし、自分の名前を忘れるときもあります」とジョークで、笑いを誘った。

ちなみにジェファンの日本でのお気に入りの場所は「すきやき屋」なのだそうだ。

質問コーナーを終えると、再びパフォーマンスへ。

ジェファンのソロデビュー曲「Begin Again」と、新アルバムでのお気に入り曲だという「Who Am I」を2曲続けて披露。ジェファンがこれまでの経験を通して感じたことを、そのまま詞につづったかのようなエモーショナルな曲にファンは酔いしれた。

続いて、アメリカのシンガーソングライター ジョン・メイヤーの「I Don’t Need No Doctor」と、韓国の男性歌手ヤン・ジュンイルの「レベッカ」をカバー。ロックスターさながらのパワフルなステージでファンを魅了した。

さらに今回、ジェファンは日本のファンのために準備したという特別ステージを用意。なんと日本の人気バンドONE OK ROCKのヒット曲「Wherever you are」を披露したのだ。日本語の歌詞も完璧に歌い上げ、会場からは大きな拍手が贈られた。

その後の写真撮影ではファンからサプライズが!「また来てくれてありがとう。おかげで今日はとってもしあわせ」と書かれたスローガンが掲げられたのだ。それに気づいたジェファンは「Oh My God」と超ビックリ。「いつまでも頭の中で覚えておきたいと思います」と感謝の気持ちを伝えた。

その後、最新アルバムのタイトルトラック「The Time I Need」を披露。アンコールでは、米人気歌手ブルーノ・マーズの「Treasure」と「Uptown Funk」のスペシャル・メドレーを披露。ファンもノリノリで一緒にダンスし、大盛況の中、ファン・コンサートは幕を閉じた。

ジェファンは今回のコンサートの中で、実力派の歌手としてすばらしい歌声を聞かせてくれたり、愛嬌たっぷりなアイドルとして笑わせてくれたり、はたまたロックスターのようにハードに盛り上げてくれたりと、変幻自在なパフォーマンスを繰り広げてくれた。あらためて、彼のもつカリスマ性と創造力に感嘆させられる、密度の濃いステージであった。久々に再会した日本のファンたちも大満足で会場を後にしたに違いない。


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