iKON BOBBY（バビ）が、自身の結婚について言及した。触れにくいセンシティブな話題を自ら提示し、その気持ちを素直に伝えたBOBBYを、ファンはあたたかく受け入れているようだ。
iKONは、6月3日に放送されたバラエティ番組「オ・ウニョンの重宝相談所」に出演した。番組は、華やかな経歴の一方でメンバーの脱退や結婚など、多くの困難が立ちはだかってきたiKONメンバーたちの気持ちや悩みに正直に言及したことで話題を集めている。また、番組は終始真剣な雰囲気で進められ、メンバーたちも切なげな表情を常に浮かべていた。
番組の中で特に視聴者の注目を集めたのは、BOBBYの結婚に関する言及だ。BOBBYは昨年8月、自身のSNSで結婚と9月に子どもが誕生することを電撃発表。突然の知らせにファンは衝撃を受け、婚前妊娠に対する意見も飛び交った。
BOBBY本人は「子どもができたことを知った時はどんな気持ちだったか」と尋ねられ、「まずiKONに対しての申し訳なさがあった」「祝福されることではあるが、アイドルという職業上チームに被害が出るかもしれないと思うととにかく申し訳なかった」と、当時の複雑な心境を明かした。そんな思いから、メンバー1人ひとりを訪ねて謝罪をしたという。するとメンバーはその事実を優しく受け入れ、「BOBBYがどれほど精神的に辛かっただろうか」となぐさめてくれ、祝ってくれたという。BOBBYはそれが本当にありがたかったと語った。
メンバーに申し訳なかったと語るBOBBY
また、子どもたちや青少年の模範でいなければならないアイドルという職業にもかかわらず、模範的ではない「婚前妊娠」をしたことに対して、ファンに対しても、順序通りではなく申し訳なかったと謝罪した。
「婚前妊娠は模範的ではないじゃないですか」
「（ファンたちに）模範的ではないことをして申し訳なかった」と語るBOBBY
そんなBOBBYの結婚をメンバーはどう捉えているのだろうか。番組はメンバーに「BOBBYの結婚をどうやって知ったか」と質問した。ドンヒョクは当時の状況を振り返った。BOBBYはメンバーに事実を伝えて泣いていたという。また、BOBBYの涙を見るのはその時が初めてだったと明かした。
長年共に活動し、BOBBYの性格をよく知っているドンヒョクはこのBOBBYの涙を見て、BOBBYのひとつの命に対する責任感と、メンバーたちに対する申し訳なさなどを感じ取ったという。この大きな感情にかけてあげる言葉が見つからなかったドンヒョクは、ただBOBBYを抱きしめたそうだ。
ジュネは、結婚してからのBOBBYの変化について語った。「すべての物事に対する視線が変わった」「僕の場合は自分がやりたいことが最優先だが、BOBBYは本人のやりたいことよりも家族を優先するようになった」と、BOBBYが家族を持つ1人の立派な父親になったことを明かした。BOBBYの結婚は生半可な気持ちではなかったようだ。
結婚も子どもの誕生も、一般的に見ればおめでたく祝福されるべきことだが、アイドルという立場ではNGな行動として暗黙のルールができている。それに反することが起こったにもかかわらず、本人をなぐさめ子どもの誕生を心から祝ってあげたiKON。メンバーたちがどれほどそれぞれを大切に思っているのかが伝わってくる。
メンバーのサポートとファンの理解により、試練を乗り越えたBOBBY。父親として成長したキムジウォン（BOBBYの本名）、そしてアーティストとして成長したBOBBYの今後の活躍を願う声が相次いでいる。
